高利回りが狙える、REIT/インフラファンド
REIT/インフラファンドは、運用で得た利益を「分配金」として投資家に支払います。分配金は株の配当に当たるもので、ほとんどの銘柄では年に2回(半年ごとに)支払われます。
REIT/インフラファンドはどちらも投資法人によって運営され、利益の90%超を投資家に分配すれば、法人税が課税されないという仕組みになっています。そのため、分配金の利回りが高いという特徴があります。100%を分配する銘柄もあります。
2021年10月末時点では、REITの利回りは最も低いものでも年1.5%程度、最も高いものでは年5%を超えています(図表2)。
また、インフラファンドも年5~6%の利回りになっています(図表3)。
分配金が高く、株より損失になりにくい
分配金の利回りの高さが、REIT/インフラファンドの最大の特徴です。どちらも、株と同様に値動きがある商品ですが、利回りが高い分、損失になりにくくなります。
例えば、年利回りが5%のREITを3年間保有すると、5%×3年=15%の分配金が得られます。仮に、3年後にそのREITの価額が値下がりしたとしても、15%以内に収まっていれば、分配金の分だけ利益が残ることになります。
また、価額が値下がりすれば、相対的に分配金の利回りはさらに高くなり、魅力が高まって買いが入りやすくなると考えられます。そのため、REITやインフラファンドは、大きく値下がりすることが少ないというメリットがあります。
ただし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の初期の頃に市場全体が急落した中で、REITも大幅に下落したことがあるので、大きな値下がりがないとはもちろんいえません(図表4)。この点には注意が必要です。
また、大きく値下がりしにくい一方で、大きく値上がりする可能性もあまりありませんので、その点も頭に入れておくべきです。
ファイナンシャルプランナー(CFP)、著述家、個人投資家
藤本 壱
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