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1990年代〜2000年代前半までは「ブランド」が重要
1990年代の腕時計選びは「まずロレックスから入って、次にオメガ」
ロレックスブームといわれた1990年代以降、数年に一度のタイミングで、腕時計ブランドの流行が生まれていました。当時の腕時計ファンたちは「次の流行り」に敏感で、流行を楽しんでいたように感じます。
実際、1990年代後半の「ブーム」に乗って高級腕時計を初めて買った人にとって、「次の流行り」は、腕時計を買う理由としてわかりやすい要素だったでしょう。
その頃の買い方は、『最初にオメガから入って、次にロレックスを買う』のが典型的なパターンでしたが、その「ロレックスの次」にくるポジションが、「次の流行り」となるブランドだったわけです。
2002年からの流行は「パネライ」と「フランク ミュラー」
そして、まずそのポジションについたのが、パネライとフランク ミュラーでした。これらは2002年から大注目のブランドになりました。
パネライの注目度が高くなったのは明白でした。新品実勢価格や中古相場が一気に高くなったからです。
2002年当時に大人気だったパネライのモデルは、ルミノールベースのPAM00002でしたが、2000年頃まで25万円程度で買えたのが、2002年には40万円以上という相場にまで上昇していました。
フランク ミュラーに関しては、腕時計ファンに限らず、幅広い層に「高い腕時計」として知られることなったことがあげられます。2004年頃、中高生向けの雑誌でも、「すごい人がつけている高級腕時計」として紹介されているのを見たことがあります。
パネライ&フランク ミュラーの後、どのブランドが「次の流行り」になるかは、腕時計ファンの一大関心事でした。