バブル期の日本で一大ブームになったロレックス。それ以降、パネライやフランク ミュラー、ウブロなど、数年に一度の周期で腕時計ブランドの流行が生まれていました。しかし、現在はその頃に比べて「購買行動に変化が生まれている」と、腕時計投資家の斉藤由貴生氏はいいます。高級腕時計の玄人たちはどのように「良い時計」を探しているのか、みていきましょう。

2000年代後半〜現在までにみえる「購買行動の変化」

2000年代後半からは「ウブロ」が注目されるように

流行っているほどのブランドでなくても、次はこれがきそうだと狙いをつけて購入する人もいました。私も2003年頃、「フランク ミュラーの次は、ロジェ・デュブイが面白い」といって買っている人を見たことがあります。

 

パネライ&フランク ミュラーの後は、独立時計師の注目度が高くなったのが特徴で、2000年代後半からは、徐々にウブロが注目されるようになりました。

 

そういったブランド単位での流行は、私が『腕時計のすすめ』を執筆した2015年頃まで続いており、当時はウブロの次のポジションがそろそろ登場してもおかしくないと感じていたように思います。

 

高級腕時計の選び方は「ブランド」から「モデル」単位に

しかし、2015年より後、それまでのような「次の流行り」となるブランドが出現することはありませんでした。

 

この頃から、まだ注目されていないブランドを「次の流行り」として消費するよりも、普遍的なブランドをより掘り下げる購買行動に変化してきたように思います。

 

その結果、注目を集めるスターは、ブランドそのものではなく、老舗ブランドが展開する個別のモデルへと移っていったのです。

 

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斉藤 由貴生

腕時計投資家

 

 

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「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

※本連載は、斉藤由貴生氏の書籍『データでわかる腕時計投資の正解』(イカロス出版)から一部を抜粋し、再編集したものです。

データでわかる 腕時計投資の正解

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斉藤 由貴生

イカロス出版

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