2000年代後半〜現在までにみえる「購買行動の変化」
2000年代後半からは「ウブロ」が注目されるように
流行っているほどのブランドでなくても、次はこれがきそうだと狙いをつけて購入する人もいました。私も2003年頃、「フランク ミュラーの次は、ロジェ・デュブイが面白い」といって買っている人を見たことがあります。
パネライ&フランク ミュラーの後は、独立時計師の注目度が高くなったのが特徴で、2000年代後半からは、徐々にウブロが注目されるようになりました。
そういったブランド単位での流行は、私が『腕時計のすすめ』を執筆した2015年頃まで続いており、当時はウブロの次のポジションがそろそろ登場してもおかしくないと感じていたように思います。
高級腕時計の選び方は「ブランド」から「モデル」単位に
しかし、2015年より後、それまでのような「次の流行り」となるブランドが出現することはありませんでした。
この頃から、まだ注目されていないブランドを「次の流行り」として消費するよりも、普遍的なブランドをより掘り下げる購買行動に変化してきたように思います。
その結果、注目を集めるスターは、ブランドそのものではなく、老舗ブランドが展開する個別のモデルへと移っていったのです。
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斉藤 由貴生
腕時計投資家
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