「腕時計投資」の先駆者である斉藤由貴生氏。初めて本を出版した2015年当時すでに「頭打ち」と言われていた腕時計相場でしたが、それから6年間(2021年現在)で、爆発的に値上がりした腕時計は少なくないといいます。本記事では、6年間で大きな価格上昇が起こった腕時計モデルの具体例をみていきます。

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もしあのとき買っていたら…値上がりした腕時計モデル

2015年に『腕時計投資のすすめ』を出してから、「腕時計投資」ということばは急速に知られるようになりました。

 

その真新しい言葉に拒否反応を示す方も一定数いましたが、拒否反応を示さないまでも、「いまから買ってうまくいくのか」と疑問に思った方は少なくなかったに違いありません。

 

実際、2015年時点の腕時計相場は、「すでに十分高い」といわれており、「バブル状態」や「頭打ちなのでは」という意見も多かったと感じます。そういった時期に『腕時計投資のすすめ』を出したわけですから、懐疑的に受け取られたのも理解できます。

 

けれども、「腕時計投資」で重要なのは、『中古腕時計相場は変動する』ということです。

 

単純に「今は高い」「今は安い」という時期があるわけではなく、もっと高くもなるし、その反面、下落トレンドもやってくるわけです。ですから、繰り返し申し上げますが、「今は高い」と思ったとしても、それは絶対的な感覚ではないということです。

 

もしも、2015年に腕時計を買っていたならば、どういったことが起こったのでしょう。その例をいくつかご紹介したいと思います。

 

ロレックスサブマリーナ16610

 

2015年4月:約45万円
2021年10月:約108万円
2015年⇒2021年で63万円ほどの上昇

 

ロレックスデイトナ116520黒文字盤

 

2015年9月:約113万円
2021年10月:約280万円
2015年⇒2021年で167万円ほどの上昇

 

ロレックスデイトジャスト16233シャパン文字盤

 

2015年10月:約36万円
2021年10月:約64万円
2015年⇒2021年で28万円ほどの上昇

 

デイトナなど、いかにも値動きしそうな大人気モデルから、オーソドックスなモデルまでを例にあげましたが、いずれも数十万円単位の上昇となっていることがわかります。

 

次に、パテックフィリップの例をご紹介します。

 

パテックフィリップノーチラス5711/1A-010

 

2015年4月:298万円
2021年10月:約1295万円
2015年⇒2021年で997万円ほどの上昇

 

パテックフィリップ5065A-001

 

2015年11月:178万円
2021年10月:約547万円
2015年⇒2021年で369万円ほどの上昇

 

パテックフィリップカラトラバ3796J

 

2015年12月:約92万円
2021年10月:約191万円
2015年⇒2021年で99万円ほどの上昇

 

こちらも、大人気のノーチラスから、オーソドックスなカラトラバまでを例にあげましたが、やはりいずれもかなりな上昇という様子。こちらは、数十万円単位というよりも、百万円単位の上昇といったほうがよいぐらいです。

 

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※本連載は、斉藤由貴生氏の書籍『データでわかる腕時計投資の正解』(イカロス出版)から一部を抜粋し、再編集したものです。

データでわかる 腕時計投資の正解

データでわかる 腕時計投資の正解

斉藤 由貴生

イカロス出版

高級腕時計を購入し、身につけて楽しみ、さらに買った値段より高く売って利益を得る腕時計投資は、売り時・買い時の見極めが重要。腕時計投資歴20年以上、日本ではじめての「腕時計投資家」である著者・斉藤は、腕時計の型番ご…

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