写真提供:アトリエハレトケ

日本の住宅は、他の先進国と比べて「断熱・気密性能」がかなり低くなっています。冬の脱衣所が寒いのも、結露が発生しやすいのも、この性能の低さが原因です。家を建てる際には、「断熱性能」の高さを重視し、健康で快適な生活を実現したいもの。さらに、「高気密・高断熱住宅」では家事も楽になることが明らかになっています。なぜ楽になるのか、住まいるサポート株式会社代表取締役の高橋彰氏が解説していきます。

「ほこりは減り、結露はなくなる」ワケ

ほこりが減るもう一つの理由には、「気密・断熱性能にこだわる工務店は、自然素材の建材にこだわる会社が多いこと」が関係します。

 

室内の仕上げ材をビニールクロスにすると、壁が静電気を帯び、ほこりを吸い寄せて、そこに湿気などが合わさりべたついて固まります。これが床にぽろっと落ちるので、ほこりが目立ちます。

 

室内の仕上げをビニールクロスなどの工業製品ではなく、漆喰等の自然素材にすると、静電気が減るためにほこりが減るのです。

 

⑤結露がなくなるので、拭く手間がない

 

高気密・高断熱住宅では、普通の暮らしをしていれば、結露が生じることはありません。結露は、居住者の健康・家の耐久性にとても悪い影響を及ぼします。

 

そして結露を拭く手間がなくなることで、その分、家事負担の軽減になります。

 

この時期生じやすい「住宅の結露」…
この時期生じやすい「住宅の結露」…

 

その他、「冬の風呂掃除が寒くない」「季節ごとの物の入れ替えの多くが不要になる」「洗濯物が室内干しでも臭くならずすぐに乾く」等、数々のメリットがあり、トータルでとても家事が楽になるのです。

 

 

高橋 彰

住まいるサポート株式会社 代表取締役

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