為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。世界的に新型コロナのオミクロン型の感染者数が急拡大していますが、重症化率が低いことなどを受けて市場に安心感が広がり、週を通してリスク選好的な動きとなりました。さらに、原油価格が堅調に推移したことなどが支援材料となり、資源国通貨である豪ドルの買い材料となりました。それらを受けて、週間では豪ドルは対円相場で上昇しました。

（注）左グラフは2020年12月31日～2021年12月31日、右グラフは2021年12月24日～2021年12月31日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、上昇しました。オミクロン型の重症化率が低いことなどを受けて、感染は拡大しているものの投資家のリスク選好的な動きが強まり主要国の長期金利は上昇しました。豪州政府が濃厚接触者の基準を緩和するなど感染対策で経済に配慮する動きがみられ、週間では豪州3年国債利回りは上昇（国債価格は下落）しました。

（注）左グラフは2020年12月31日～2021年12月31日、右グラフは2021年12月24日～2021年12月31日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。世界的に感染者数が急拡大しているなか、重症化率が低いことや原油高などが支援材料となり、堅調に推移しました。後半には、豪州国内の感染者数が過去最多を更新していることを懸念し下落する局面もありましたが、週間では豪州株式は上昇しました。

（注）左グラフは2020年12月31日～2021年12月31日、右グラフは2021年12月24日～2021年12月31日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。オミクロン型に対する警戒感が緩和したことを受けて、リート市場は上昇しました。豪州は国内の感染者急増で景気悪化が懸念されたことなどから後半に下落した局面もありましたが、資源価格の上昇などを背景に豪州株式市場が上昇したことが追い風となり、週間では豪州リート市場は上昇しました。

（注）左グラフは2020年12月31日～2021年12月31日、右グラフは2021年12月24日～2021年12月31日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年12月27日～12月31日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2022年1月5日）