ペットの命が危ない!…獣医が解説する「脳疾患」のサイン

これまで元気に過ごしていたペットがある日突然発作を起こす……飼い主は「こんなに突然、病気になることがあるのか」と愕然としますが、神経の病気に関しては珍しくないと、獣医師として数々の動物の命と向き合ってきた中村泰治氏はいいます。ペットの命にも関わる脳の疾患として代表的な「てんかん」について、早期発見のためのサインをみていきましょう。

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脳の代表的な病気「てんかん」の気になるサイン

――【てんかんの気になるサイン】

・けいれん発作を起こしている

・顔がピクピクひきつっている

・鳴き止まない

・発狂したようになる

・一定の方向に向かってグルグルと回り続ける

・フライバイト(ハエ追い行動)をする

・ヨダレが止まらない

発症割合は5%…人よりかかりやすいペットのてんかん

脳の疾患といえば、代表的なものにてんかんがあります。

 

てんかんとは、脳の特定の部位で、興奮と抑制のバランスが崩れてしまい、大脳から電気的な信号が過剰に送り続けられ、興奮状態に陥ってしまうてんかん発作が繰り返し起こる病気です。分かりやすくいえば、脳が暴走して自分自身の意思ではコントロールできない状態に陥っているともいえます。

 

てんかんは、人間でも世代を問わず1000人に4〜8人程度は発症するといわれていますが、犬や猫の場合はもう少し頻度が上がります。犬猫でてんかんを発症する割合は、1~5%といわれていて、100匹いれば5匹程度がてんかんをもっている可能性があります。そのため、てんかんはペットにとって身近な病気の一つともいえるのです。

 

犬と猫でてんかんにかかる頻度は大きくは変わりませんが、若干、犬のほうがてんかんにかかる割合が高い傾向があります。

 

身近な病気であるため、てんかん発作が起きたときにかかりつけ医で治療を受けることも多いのですが、しっかりと診断をつけるには専門的な検査を行う必要があります。てんかんは外見だけ見ると病気であることが分かりにくいことがあったり、一見てんかん発作のように見えたとしても、実は別の病気が隠れていたということもあるからです。

 

脳に器質的異常が見られないものを「特発性てんかん」、脳腫瘍や脳炎など大脳の病気が原因となるものを「構造的てんかん」などと呼びます。犬では特発性てんかんが多く、猫では構造的てんかんが多いという特徴があります。

 

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獣医師

1995年日本大学卒業。獣医師。
得意とする科目は、一般外科、腎泌尿器科、脳神経科。
師匠の教えである「見る・触る・聞く」の初心を忘れずに「異変にいち早く気づく」姿勢と大学病院のような高度な検査や治療を両立することで
「少しでも助けられる命を増やしたい」を信念としている。

著者紹介

連載現役獣医師が解説!ペットの「命」を救う高度医療

※本連載は、中村 泰治氏の著書『もしものためのペット専門医療』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

もしものためのペット専門医療

もしものためのペット専門医療

中村 泰治

幻冬舎メディアコンサルティング

飼い主のペットに対する健康志向が高まるにつれて、動物医療に対して求められることは多様化し、専門的な知識が必要とされてきています。 動物病院は多くの場合、1人の医師が全身すべての病気を診る「1人総合病院」状態が一…

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