1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、高安まちまちとなりました。米国株式市場は、10月の生産者物価指数や消費者物価指数が大きく上昇したことでインフレ懸念が高まり、米金利が上昇したことを受けて、やや軟調な展開となりました。ただし、週末にかけては買い戻しが入り、下げ幅を縮小しました。NYダウは週間で0.63%安となりました。日本株式市場も、週前半は軟調な展開となりましたが、週後半に持ち直し、ほぼ横ばいで終了しました。日経平均株価は0.01%安で終了しました。一方、欧州株式市場は、好調な企業決算を背景に小幅に続伸しました。独DAX指数は0.25%高、英FTSE100指数は0.60%高となりました。中国株式市場は、6中全会の開催で様子見ムードが強まるなか、不動産業界への規制緩和の観測が浮上したことから上昇しました。中国本土市場の上海総合指数が1.36%高、香港ハンセン指数は1.84%高となりました。
<リート>
グローバル・リートは、長期金利の上昇を受けて、週間で0.28%安となりました。
<債券>
主要国の10年国債利回りは上昇しました。米国の10年物国債利回りは、予想を上回る消費者物価の上昇を受けて早期の利上げ観測が強まり、0.128%上昇しました。米金利上昇を受けてドイツと日本の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円は米国の利上げ観測を受けて、対米ドルで小幅に下落しました。先週末の113円台半ばから114円近辺に下落し、週間では0.44%の円安となりました。一方、早期の米利上げ観測でユーロが対ドルで下落したため、円は対ユーロでは131円近辺から130円半ばに上昇し、0.52%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、米国の原油在庫が増加したことなどから小幅に下落し、0.59%安となりました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年11月8日~11月12日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年11月15日)
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