転職面接では自分が発した言葉をどんどん深堀りされますが、そこで答えに詰まってしまう人には共通点があると、株式会社キャリア・エックスのCEO兼コンサルタントの東海林浩樹氏はいいます。転職希望者が面接で自信を持って受け答えできるようになる方法をみていきましょう。※本記事は、株式会社キャリア・エックスの『転職コラム』から転載したものです。
「あの、えっと…」転職面接で受け答えに詰まる人の共通点【転職エージェントCEOが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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転職に不安を感じる人にこそ、必要なのは「自己分析」

転職相談を受けていると、多くの方が「今のスキルで転職できる?」「そもそも転職活動って何をすればいいもの?」といった不安を抱えて転職活動に臨まれていると感じます。

 

そういった方々と面談を進めていていつも行き着くのは、自分のことを徹底的に知る、自己分析の重要性です。なぜ自己分析が必要なのか、どんな観点から自分を振り返るとよいのかを紹介します。

転職理由や自己分析は「言語化」することが必須

転職活動を始めるにあたり、働く上で大事にしたいことや転職に求めることについて、頭の中でなんとなく考えていらっしゃる方は多いですが、言語化してノートに書き出したり、Excelにまとめたりする方はそう多くありません。

 

でも、転職活動を進めていくには、明確な言葉にして書き出すことが必要です。

 

その理由は2つあって、1つは、「転職で何を実現したいのか」「今の自分のスキル・強みは何か」「働く上で重視したいことは何か」などが言語化できていないと、受ける会社の選定を間違え、面接を通して企業から得たい情報も整理できないまま面接を受ける、内定が出ても決めかねる、入社後ミスマッチが起こるといったことに陥るからです。

 

もう1つは、面接に答えられないからです。

 

面接では、自分が発した言葉をどんどん深掘りされます。「成長したいから転職活動しています」と話せば「何をもって『成長している』と考えますか? 現職でも成長できるんじゃないですか?」などと、「より裁量のある仕事をしたい」と話せば「あなたの言う裁量とは何ですか?」などと、「風通しの良い社風にひかれて」と話せば「何を持って『風通しの良い』ととらえていますか?」などと詳しく掘り下げられます。

 

言語化できていれば、このような問いかけにも説得力を持って切り返すことができます。