転職面接に合格する人としない人には、どんな違いがあるでしょうか? 株式会社キャリア・エックスのCEO兼コンサルタントの東海林浩樹氏が自身の経験から感じた、転職希望者の「合否を分けるポイント」を紹介します。※本記事は、株式会社キャリア・エックスの『転職コラム』から転載したものです。
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合否の分かれ目1.成果の「再現性」

これまで多くの方の転職支援をしてきて、面接の合否を大きく左右する要因に感じるのは、「成果の再現性」です。どの業界・企業・職種の面接であっても、「同じような成果を次の会社でも繰り返し挙げられるか、その程度はどのくらいか」が合否の大きな境界線になっています。

 

成果の再現性は、その人があげた成果の「要因」に着目して判断されます。したがって、面接においては、「長期の成果は何か」「なぜその成果を出せたのか(成果を出すまでのプロセス)」について具体例を交えて語れることが必須です。

 

転職相談を受けていると、自分の成果を言語化できている人は多いですが、プロセスの振り返りと言語化までできている方はそう多くありません。

 

また、みなさんそれぞれに「事業部で1位をとりました」「組織内で表彰されました」など、目立つ獲得タイトルを引っ提げて面談に臨んでくださいますが、よくよく話をうかがうと、「それってラッキーパンチでは?」とか、「ごく短期間の成果ですね」など、再現性を見出せない場合があります。

 

成果を振り返る際には、ぜひ「長期の成果は何か」だけでなく、「なぜその成果を出せたのか」「そもそもその成果は再現性という点で次の企業でも有効か」というところまで思いをはせて振り返っていただきたいと思います。

成果を的確に言語化するには「日常」から

では、どのように成果を振り返ると、的確な振り返りと言語化ができるでしょうか。

 

理想は、日々仕事にあたる中で「長期の成果は何か」「なぜその成果を出せたのか」「その成果は再現性のあるものか」と振り返るクセをつけておくことです。

 

ただ、そこまでできていないけれど転職活動を進めるぞ!という方も多いでしょう。そういう方は、「その成果をあげた際、何が評価されたのか?」という点に着目して振り返ることをおすすめします。

 

というのは、評価された点がスタンスなのか、スキルなのか、結果なのかによって、応募企業に伝える内容や伝え方が変わってくるからです。

 

多くの方は、何かしら再現性の高い経験をされています。例えば、「行動量だけで営業目標を達成してきました」とおっしゃる方でも、詳しく話を聞いていくと、その方なりのこだわりやロジックをもって顧客のセグメント分けや優先順位づけをされているものです。

 

ただ、自分1人で振り返っていると経験の範疇でしか考えられないため、転職エージェントのキャリアコンサルタントの力を借りたり、自分のどこが評価されているのかを上司の方に尋ねてみるなど、第三者の視点を入れて進められるとよりスムーズでしょう。