※画像はイメージです/PIXTA

海外で暮らす邦人は多くいますが、新型コロナ感染症のパンデミックにより帰国を余儀なくされた人も大勢いました。外務省の統計調査から、在留邦人の現状をみていきます。

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    「在留邦人数調査」にみる、日本人に人気の「タイ」

     

    日本とタイ。強い関係性にあることは、統計からも明らかです。

     

    旅券法の定めにより在外公館(日本国大使館、総領事館)に届け出されている在留届を基礎資料として、各年10月1日現在の海外在留邦人数を推計する、外務省『海外在留邦人数調査統計』によると、在留邦人総数は推計135万7,724人。このうち「長期滞在者」は82万7,916人在留邦人全体の約6割を占めます。また「永住者」は52万9,808人となっています。

     

    国別にみていくと、トップは「米国」で42万6,354人。2位は「中国」で11万1,769人、3位は「オーストラリア」で9万7,532人。そして第4位に「タイ」がランクイン。在留邦人は8万1,187人にもなります。しかも2020年は新型コロナ感染の影響で帰国者が相次ぎ、トップ10に入る国のうち、9ヵ国で前年比マイナスを記録。唯一プラスを記録したのが「タイ」で、前年比2.6%増となりました(関連記事:『【すべてみる】「在留邦人数」世界ランキング…国・地域別、都市別にベスト25を発表)。

     

    【国(地域)別在留邦人数上位5】

    1 位「米国」426,35人(前年比-4.0%)

    2位「中国」111,769人(前年比-4.0%)

    3位「オーストラリア」97,532人(前年比-5.9%)

    4位「タイ」81,187人(前年比+2.6%)

    5位「カナダ」70,93人7(前年比-5.0%)

     

    出所:外務省『海外在留邦人数調査統計』令和3年版より

     

    また都市別にみていくと、トップは「ロサンゼルス都市圏」で6万7,501人。2位はタイのバンコクで5万8,783人。こちらもトップ10にランクインする都市のうち、前年比マイナスを記録したのが8都市。唯一、バンコクと米国・ホノルルだけが前年比プラスを記録しています。

     

    【都市別在留邦人数上位10】

    1位「ロサンゼルス都市圏」67,501 人(前年比-1.6%)

    2位「バンコク」58,783人(前年比+2.3%)

    3位「ニューヨーク都市圏」39,850人(前年比-1.6%)

    4位「上海(中国)」39,801人(前年比-4.7%)

    5位「シンガポール」36,585人(前年比-0.6%)

     

    出所:外務省『海外在留邦人数調査統計』令和3年版より

     

    タイの在留邦人8万1,187人の内訳をみていくと、長期滞在者は7万9,359人、永住者は1,828人。またタイで長期滞在を希望する人たちに人気なのが、国営の長期滞在プログラム「タイランドエリートビザ」です。取得時に年齢や最低預金残高の要件はなく、会員権の購入のみで、5~20年の長期滞在が可能になっています。

     

    今回の入国管理制限の緩和で、日本人のタイ人気に弾みがつきそうな気配です。

     

     

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