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総務省統計局『平成30年住宅・土地統計調査』

総務省統計局『平成30年住宅・土地統計調査』より、都道府県別の家賃・間代について見ていきます。リモートワークが進んだ今、地方移住する人が増加傾向にありますが、「住まいの値段」は大きく変わるのでしょうか?

【全部見る】47都道府県の「家賃」…東京「8万円」。茨城「4万円」。宮崎「3万円」。

都道府県別「家賃ランキング」ぶっちぎり1位の東京

昨日、京都新聞『単身高齢者の入居困難、20件超拒否され 年金暮らし、家賃負担重く』という記事が話題に。Twitterでは「年金暮らし」がトレンド入りするなど、老後の生活について多くの議論が湧きました。

 

住宅ローンであれ、家賃であれ、家計の負担は甚大です。持ち家の場合、ローンの支払いさえ済めば開放されるものの、賃貸組の負担は一生。特に高齢になってからは、孤独死をはじめとした万が一の事態を懸念し、入居を断るオーナーも少なくありません。

 

総務省統計局『平成30年住宅・土地統計調査』によると、居住用借家の1ヵ月あたりの家賃・間代は全国平均「5万5,695円」。2013年の調査と比べ3%賃料が増加しました。

 

一定の質は担保しつつ、賃料においては安さを求めたいものです。「東京は高すぎるから、首都圏近郊で……」とはよく聞かれますが、実際のところ、家賃に差はあるのでしょうか。都道府県別に見ていきましょう。

 

最も高額となったのは、やっぱり東京「8万1,001円」。全国唯一の8万円台を記録しています。7万円台すらその他都道府県では記録していませんから、ぶっちぎりの1位です。そして2位神奈川「6万8,100円」、3位埼玉「5万9,358円」、4位千葉「5万7,421円」と続きます[図表]。

 

首都圏、特に東京・神奈川の賃料について、かなりの割高感を感じます。たとえば8万円の家賃を設定し、大手ポータルサイトを見てみると、山手線沿線・東海道線沿線の物件では20平米ほどの1Kやワンルームが並びます。都内で働く単身者世帯にとっては、「まあ……そのぐらいかかるよね……」といった費用感かもしれません。

 

では家賃・間代の低い物件はどこか。先ほどの都道府県別の調査を見ていくと、40位高知「4万255円」、41位岩手「3万9,990円」、42位島根「3万9,797円」、43位山口「3万9,559円」、44位秋田「3万9,404円」、45位宮崎「3万8,353円」、46位青森「3万8,264円」、47位鹿児島「3万7,863円」となっています。

 

大手ポータルサイトより鹿児島県の家賃相場を見ていきましょう。県庁所在地である鹿児島市では、ワンルームと1K/1DKが「4.2万円」、1LDK/2K/2DKが「5.4万円」、2LDK/3K/3DKが「6.5万円」、3LDK/4Kが「7.7万円」となっています。

 

2LDKが7万円弱。首都圏に暮らす世帯にとっては羨ましく感じる数字かもしれませんが、背景に潜むのは、都道府県の「賃金格差」です。

 

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