アクティビティを職員が実施しているのは充実した施設
アクティビティを職員自身が考え、自ら実施しているホームはホスピタリティマインドが高いホームといえます。入居者一人ひとりの好みをきちんと把握し、それに応えるアクティビティを実施しているホームは良いホームといえるでしょう。
3日に1度の散歩でも良いのです。ホームの側の公園に入居者をお連れし、車椅子の方でも外の空気に触れてもらう。歩いていただくことでリハビリにもつながります。職員の多寡にかかわらず、職員を散歩に同行させる余裕があるホーム。
そのようなホームは、人繰りの上手なホーム長に恵まれたホームといえます。逆に多くのスタッフを抱えながら、散歩の付添いを有料サービスにするホームは考えものです。
このように、アクティビティ活動に取り組む方針1つを見ても、良いホームの見分けがつくのではないでしょうか。
多々ある「入居相談事業者」の賢い選び方
有料老人ホームなどの入居相談事業者は、利用料が無料の場合がほとんどです。1社目で決めてしまうのではなく、自分に合う相談員に巡り会うまで2~3社連絡してみるのも良いかもしれません。
入居相談事業者を選ぶ場合、会社を選ぶのではなく、相談員を選ぶと考えてください。相談員は自分と同じ価値観をもっているか、言っていることに納得できるか、気軽にいろいろなことが相談できるか、話をよく聞いてもらえそうかなどで選びましょう。
「この人は自分と同じ感性の持ち主だ」と感じる相談員を選ぶことが重要です。同じ紹介会社のなかでも「この人は自分と違う!」と感じた時には「相談員を代えてください」と頼んで良いのです。
代えてもらえないようなら、他社に頼んだほうが結果的に近道になります。2~3社当たってみて、信頼できる相談員に出会えたら、その相談員が真剣に勧めてくれるホームに素直に入居することが、施設選びを確かなものにしてくれます。
相談員がどれだけ親身に相談に乗ってくれるかが決め手です。施設選びはサービス品質や立地のほかに、経済的な問題がかなり大きなウェイトを占めます。相談員にどれだけ社会保障の知識があるか、どれだけ介護の知識があるかが重要です。
荒牧誠也氏
株式会社ベイシス
取締役シニア事業部長
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