日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は厚生労働省『令和元年度無医地区等及び無歯科医地区等調査』などから、過疎地域における医療体制に焦点をあててみましょう。

無医地区数が多い「北海道」、地区内人口が多いのは?

都道府県別では、東京都、神奈川県、千葉県、大阪府の1都1府2県は、無医地区も準無医地区もなし。無医地区が最も多いのは「北海道」で76地区。広島県、大分県と続きます。また準無医地区も加えた合計が最も多いのも「北海道」で133地区。無医地区ではワースト10に入っていなかった「鹿児島県」が47地区でワースト5位、「和歌山県」が35地区でワースト10位など、多少の違いはあるものの、地方ほど地域医療体制の脆弱性が際立っており、特に面積が大きく人口密度の低い「北海道」は、その数からも厳しい状況がうかがえます(関連記事:『都道府県「無医地区内居住者数」調査』)。

 

【都道府県「無医地区数」ワースト10】

1位 北海道(76地区)

2位 広島県(59地区)

3位 大分県(39地区)

4位 高知県(26地区)

5位 島根県(25地区)

6位 岩手県(23地区)

7位 岡山県(21地区)

8位 熊本県(20地区)

9位 茨城県(18地区)

10位 新潟県(17地区)

 

【都道府県「無医地区数+準無医地区数」ワースト10】

1位 北海道(133地区)

2位 広島県(93地区)

3位 大分県(50地区)

4位 鹿児島県(47地区)

5位 新潟県(45地区)

6位 高知県(43地区)

7位 島根県(40地区)

8位 岡山県(39地区)

9位 岩手県(37地区)

10位 和歌山県(35地区)

 

出所:厚生労働省『令和元年度無医地区等及び無歯科医地区等調査』より

 

さらに都道府県別に無医地区、準無医地区に居住する人口をみていくと、最も多いのが「岩手県」で2万1061人。「沖縄県」「鹿児島県」と続きます。地区数ではトップの「北海道」はワースト5位で1万3175人でした。

 

【都道府県「無医地区数+準無医地区内人口」ワースト10】

1位 岩手県(2万1061人)

2位 沖縄県(2万0575人)

3位 鹿児島県(1万5674人)

4位 岡山県(1万3201人)

5位 北海道(1万3175人)

6位 広島県(1万2472人)

7位 島根県(9472人)

8位 栃木県(9269人)

9位 愛知県(9113人)

10位 大分県(8945人)

 

出所:厚生労働省『令和元年度無医地区等及び無歯科医地区等調査』より

 

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