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連載税理士・岡野雄志の「事例でわかる相続の恐怖」【第18回】

「母さん、ごめん」…亡父の棺の前で、滅多に実家へ帰って来ない次男が母親に告げた「恐ろしい一言」【税理士の事例解説】

相続贈与

「母さん、ごめん」…亡父の棺の前で、滅多に実家へ帰って来ない次男が母親に告げた「恐ろしい一言」【税理士の事例解説】 (写真はイメージです/PIXTA)

相続を巡るトラブルは尽きないもの。家族や親族の話し合いでなんとかなる……わけもなく、岡野雄志税理士事務所のもとには、様々な相談が届きます。今回は、父親の通夜の晩に起きた相続トラブルについて、税理士の岡野雄志氏が解説します。※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

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通夜の晩に次男が激白!「実は、父から借金を…」

令和3(2021)年の春は桜の開花が早く、またコロナ禍でお花見もできなかったという方が多いことでしょう。Rさんもご主人の看病でそれどころではなく、桜がすっかり散ってしまった4月初旬、ご主人はあの世へと旅立たれました。

 

通夜の晩、滅多に実家へ帰って来ない次男が、珍しく夜伽(よとぎ)の付き添いを申し出てくれました。同居している長男一家にも「小さな子どもがいるんだから寝てくれ」と心配りを見せ、母親であるRさんにも「疲れているだろうから俺ひとりでいいよ」と優しくいってくれました。

 

Rさんは首を横に振り、次男とともに亡きご主人に付き添うことになりました。けれど、次男は会話することもなく、ずっとスマホを眺めたままです。さすがに看護の疲れが出たのか、眠気に襲われたRさんが沈黙を破って次男に尋ねました。「何をそんなに熱心に見ているの?」。

 

「小室さん声明文」次男は顔を上げて答えましたが、すぐまたスマホに目を落としました。小室さん声明文とは、眞子内親王の婚約内定者・小室圭さんによる、4月8日発表の文書のことです。次男は、デジタル新聞記事に掲載された28ページに及ぶ全文を読んでいたのでした。

 

Rさんは眠気を払いたい思いもあり、「声に出して読んで」と頼みました。次男は読み始めましたが、『貸し付けであったとすべきお金と贈与であったとすべきお金の両方が存在していた可能性があると整理するのが妥当だと思われます』という一文に至り、ぴたりと音読が止まりました。

 

手元のスマホ画面を凝視しながら、次男がつぶやいたのは「借金と贈与って、どう違うのかな……?」。「え?」とRさんが聞き返すと、次男は意を決したように顔を上げ、こういいました。「母さん、ごめん……実は俺、父さんに借金があるんだ」。

 

Rさんの睡魔は一気にどこかへ吹き飛びました。

 

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岡野雄志税理士事務所 所長 税理士

昭和46年6月4日千葉県成田市生まれ。早稲田大学商学部卒業。相続税専門の税理士。

2005年に神奈川県横浜市の新横浜に事務所を開設して以来、横浜に限らず全国各地の相続案件を1690件以上手がけてきました。特に土地の評価を得意とし、相続税還付の実績は業界でもトップクラス。

相続税に関する書籍の執筆にも力を入れているほか、各種メディアからの取材実績も多数あります。

岡野雄志税理士事務所(https://www.souzoku-zei.jp/)

著者紹介

連載税理士・岡野雄志の「事例でわかる相続の恐怖」

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