(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

SENSEXは連日高値更新

■インド株式市場は、6月以降高値圏でもみ合いを続けていましたが、8月に入ると、好調な企業業績などを背景に一段高となり、連日最高値を更新しています。代表的な株価指数のSENSEX指数は、52,000ポイント近辺で狭いレンジで一進一退の動きを続けた後、レンジを上抜け、13日には初めて55,000ポイント台に達しました。4-6月期の決算が好調なことに加えて、インド準備銀行が8月の金融政策決定会合で緩和的な金融政策姿勢を維持したことなどが好感され、上値を試す展開となっています。

 

(注1)データは2020年1月1日~2021年8月16日。<br>(注2)外国人買い越し額は2020年1月1日からの累積。<br>(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
SENSEX指数と外国人買い越し額 (注1)データは2020年1月1日~2021年8月16日。
(注2)外国人買い越し額は2020年1月1日からの累積。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

アジア株が出遅れる中、インド株は堅調

■一方、他のアジア株は総じて出遅れています。新型コロナウイルスのデルタ型がアジア地域で猛威を振るっていることに加え、中国当局の規制強化により中国株が大きく調整した影響を受けて、上値が重くなっています。

 

■こうした中で、インド株が最高値を更新しているのは、インドの新規感染者数が5月上旬の40万人から急減し、足元は3~4万人程度で比較的落ち着いていることがあります。また、中国の影響を受けにくいインド株がアジアの中で選好されているとみられます。

 

(注)データは2020年3月1日~2021年8月16日。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インドの新規感染者数の推移 (注)データは2020年3月1日~2021年8月16日。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

感染のピークアウトによる景気回復期待で堅調に推移

■インド株式市場は、好調な企業業績や金融緩和政策の継続に加えて、新規感染者の落ち着きに伴う景気回復期待を背景に、今後も堅調に推移すると期待されます。ブルームバーグによるSENSEX指数の予想EPS(1株当たり利益)は足元で一段と伸びており、このところ一服している海外投資家の買いがインド企業の成長期待から再び加速する可能性もあります。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『インド株は最高値を更新、景気回復期待が高まる』を参照)。

 

(2021年8月18日)

 

関連マーケットレポート

2021年8月11日 アジア・オセアニアリート市場はまちまち

2021年5月26日 海外投資家が売り越す中、インド株はもみ合い

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