(写真はイメージです/PIXTA)

「縁起でもない!」と思うかもしれませんが、元気なうちに葬儀社やお墓を見に行くことは、理想の葬儀・埋葬を実現するためには欠かせないものです。本記事では、リポーターで一般社団法人終活協議会理事の菊田あや子氏が、理想の埋葬・葬儀を実現する方法について解説します。

お墓の準備…元気なうちに見学して「理想の埋葬」を

一般的な墓地には「寺院墓地」「公営墓地」「民営墓地」の3種があります。

 

■寺院墓地

 

お寺による永代供養が期待できます。先祖代々の墓の場合は、このタイプです。檀家として、後々までお寺に貢献が必要な場合があります。費用の相場は200万円。

 

■公営墓地

 

宗派や宗旨による制限がないのが魅力ですが、希望者が多く、抽選になることがあるのが心配です。相場は200万円。

 

■民営墓地

 

公営墓地同様、宗派や宗旨による制限がなく、自由設計ができるのが魅力ですが、公営に比べて若干割高になることがあります。相場は200万円。

 

こうした墓地のほか、個々の墓石はありませんが、「納骨堂」「永代供養墓」などがあります。

 

■納骨堂

 

個別の墓スペースはありませんが、その分、墓の掃除などの管理が不要です。相場は30~200万円。

 

■永代供養墓(合祀墓)

 

宗派は問われず、檀家になる必要もありませんが、自分だけのお墓ではなくみんなのお墓です。低費用で最初の費用以外はかかりませんから、後継者の負担は少なく済みます。相場は3~10万円。

 

また、最近注目されているものに「海洋散骨」「樹木葬」などがあります。

 

■海洋散骨

 

海が好きだった人などは海洋散骨が人気です。海洋散骨を行う業者に連絡し、法律にのっとって、海に散骨します。相場は10万円。

 

■樹木葬

 

お寺や霊園の一角にあるシンボルツリーの周りに遺骨が埋葬されます。樹木ではなく、芝生や草花などが植えられたガーデン風の樹木葬もあります。墓石を扱う石材店なら樹木葬ができる墓地や霊園を紹介してくれます。見学をし、諸費用を精算すれば使用許可証が発行されます。相場は50万円。

 

ご自身の希望や予算、お参りに来る家族の状況などによってふさわしい埋葬法を決めましょう。どの方法も一度見学に行くとイメージが湧くと思いますよ。

 

 

菊田 あや子

リポーター

一般社団法人終活協議会理事

 

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本連載は書籍『エンジョイ! 終活』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

エンジョイ! 終活

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菊田 あや子

幻冬舎メディアコンサルティング

年を重ねるごとに大きくなる不安は不安の正体を知ることで解消できる。グルメレポーターであった著者が母を看取り、今思う「終活」の大切さとは。

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