エンディングノートを書くときの注意点
気を付けたいのは、エンディングノートは誰かに伝えるためのもの、ということ。自分だけに分かる書き方ではなく、伝えたい人をイメージしながら分かりやすく書きましょう。
情報は新しいほうがいいので、変更があったときは書き直してください。その際に日付を付けておくと分かりやすいと思います。
また、エンディングノートには法的な効力はありません。相続の希望がある場合は、正式な遺言書を作ってください。
私は周りの皆さんにエンディングノートを書くことを勧めているのですが、実際に書いた人は「自分のことが分かった」「自分が今後何をすればいいかが理解できた」と言います。
40代の若いお友達は「お墓やお葬式のことなどはドキドキしたけれど、自分の人生を改めて考えるいいチャンスになりました」と言っていましたし、30代のお友達は「エンディングノートは小学生から書いてもいいものだと思いました」と感想をくれました。
確かに、北欧では子どもの頃から自分の死をイメージして、絵を描く授業があると聞きました。子どもの頃から終活をして、自分の人生の最期を考えることは、これからの人生を豊かにするメソッドだと思います。
エンディングノートは書きやすいところから、自由に書いてOKです。一般的なエンディングノートの項目で飽き足らない場合は、「自分史」を加えてもいいですし、「死ぬまでにしたい10のこと」を書いてもOK。
好きなようにアレンジをしてくださいね。書くことで、終活の輪郭がはっきりとし、これからの人生を考えることができると思います。
最後にエンディングノートは大切な個人情報が詰まったもの。取り扱いには十分注意をして、かつ、どこに保管してあるかを家族に伝えておきましょう。
菊田 あや子
リポーター
一般社団法人終活協議会理事
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