臨場感のあるイメージを創造して脳を騙そう
実際にビジュアライゼーションを実践するときに必要なのは、望む現実・状態になった自分の具体的なイメージですが、ただ漠然と思い浮かべるだけでは効果はありません。脳に視覚化したイメージを現実だと勘違いさせることがポイントなので、五感や感情も用いた臨場感のあるイメージが必要になります。
例えば、「手術に成功した自分」というイメージなら、手術室の風景や匂い、周りの会話や環境音などをイメージします。そこに、達成感や充実感など、成功したときに感じるであろう感情をのせることで、よりリアルなイメージを創り出すことができるでしょう。
また、イメージしやすくする手段としてビジョンボードを用いることも効果的です。ビジョンボードとは、自分の理想や夢を絵や写真をボードや紙にコラージュし、日常生活で目に入る場所に飾っておくという方法。理想の現実を視覚化することで、感覚的な部分が刺激されてイマジネーションが広がります。「無理だ」「不可能だ」といった余計な考えにもとらわれにくく、潜在意識になりたい自分のイメージや理想の現実をすりこむことができるそうです。もちろん、ビジュアライゼーションを行う時に必ずビジョンボードを作らなければならないというわけではありません。イメージしやすくするための方法のひとつとして、覚えておいて損はないのではないでしょうか。
周りからの期待や、自身の成功を願う気持ちからプレッシャーに押しつぶされそうになった時、「自分ならできる」と考えられることは現代において非常に重要なスキルだと思います。プレッシャーに対する反応を変化させ、自分自身に対する自信を高めるために、脳の仕組みを上手に活用してみてはいかかでしょうか。