前回は、賃貸物件投資における「エリア選定」の重要性について説明しました。今回は、資産性の高い物件は「非公開物件」に絞られる理由について見ていきます。

「良い物件」は稀にしか公開されない

公開物件とはアットホーム、楽待など一般的なサイトに公開している物件をいいます。その中でも、自社で顧客を見つけることが難しく、買い主側の仲介手数料を払ってでも顧客を見つけたいという目的でレインズに掲載する場合と、大手仲介会社が自社のみで売買をするために専任媒介契約を結び、ルールに則ってレインズに掲載している場合の、この2種類がほとんどです。

 

良い物件がレインズに掲載される場合も稀にありますが、1日もしくは数時間で問い合わせや申し込みがあり、サイト上からすぐになくなってしまいます。そのため、レインズ掲載物件は、売れ残り案件、融資のつかない違法物件もしくは大手企業が専任媒介をとったばかりのものであることが多いのです。より資産性があり、違法でなく、質の良いものは「非公開物件」に絞られると断言していいでしょう。

 

非公開物件が非公開となっている理由には、以下のものがあります。

 

●売り主が、売却しようとしていることを周囲に知られたくないため

●法人が、資金繰りの影響から売却を急いでいるため

●先祖代々の土地や建物を相続によって取得したが、相続税の支払いに窮し、売却せざるを得ないため

「非公開物件」は不動産会社の地道な営業の成果!?

非公開物件は売らなければならない理由があるため、「掘り出し物」が出てくることが多いのですが、不動産会社はどのようにして非公開物件を見つけてくるのでしょうか。実はこれが、売買不動産会社のマーケティング力なのです。

 

大手不動産会社には、チラシ配り1日3000枚などといったノルマがあります。そしてあなたの自宅を買います、仲介しますと言って営業し、専任媒介を取得するのです。これは非常に強力で、ここから物件が上がってくることが多いようです。

 

その他弁護士との連携、地元不動産会社への地道な訪問、取引先のリピーターなど多種多様な手段があります。

 

非公開物件を中心に探すことが、資産性のある物件を取得するための近道となるのです。

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    本連載は、2016年5月31日刊行の書籍『不動産投資は「土地値物件」ではじめなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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