「定年ひとり起業」に向いている仕事とは?
◆「定年ひとり起業」の定義は、定年前の50代、60歳定年時、定年再雇用期間中または再雇用終了後に、会社員を卒業して独立起業する働き方のこと。
◆「定年ひとり起業5原則」――①50代または60代で起業、②ひとりで起業、③お金を使わない低リスク、④年金プラスアルファの収入を目指す、⑤長く働くことを最優先にする――を満たす起業が「定年ひとり起業」のコンセプトである。
「定年ひとり起業」ではどんな仕事をすれば、5つの原則を満たして長く続けることができるのでしょうか?
向いている仕事とはどんな業種、どんな内容の仕事でしょうか?
筆者は業種や仕事の内容よりも、自分が好きであること、情熱を傾け続けられることが最も大切だと思います。
独立起業してすぐに結果が出ることは稀で、少なくとも2年くらいはかかるケースが多い。
したがって、十分な収入が得られなくてもやり続けられる仕事であることが大事なのです。
極端に言えば、お金を払ってでもやりたい仕事であるかどうか。
ひとり起業では、やり続けることが確実に成功できるたった一つの道だからです。やめなければいつか必ず結果は出ます。
ただ、その「好きなこと」がなかなか見つけられない人が多いのも現実です。そういう人のために「定年ひとり起業」のコンセプトと相性がよく、比較的向いている仕事をいくつか紹介します。
定年近くまで会社員として仕事をしてきた人には、会社の中では当たり前だったこと、業界の中では常識だったことをまったく違う業界やジャンルの人たちに教えたり、伝えたりする仕事を作り出すとうまくいくケースが多いのです。
会社や業界では常識でも異業種の人たちやビジネス界以外のジャンル、例えば教育界などでは全く知らないということはよく起こります。
自分が会社員として獲得してきた経験・知識・スキルを過小評価する中高年の人は多く、まさかこんな簡単なことが仕事やビジネスになるとは、と驚いて振り返る「ひとり起業家」は筆者の周りにも数多くいます。
さらに、「教える」「伝える」という知的労働は中高年者に向いていて、体力面でも若者と競ってもハンディキャップが少ないし、逆に「若い人たちに教えられたくない」というプライドの高い人もいます。
ある程度年配の人であれば、話を聞いてもらいやすく信頼も得やすいのです。
だから筆者は、まったく「好きなこと」が思いつかないという定年世代の会社員に対しては、自ら会社員として得てきた知識・経験・スキルをまったく違う世界の人たちに対して「教える」「伝える」仕事を考えてみたらどうかとアドバイスしています。
但し、次の2点は外せません。
1.低コストの販促手段であるインターネットによる「専門家としての情報発信」
2.世の中のニーズに合った経験・知識・スキルのブラッシュアップ
要するに、マーケットが小さいニッチな分野だとしても、ユニークなポジショニングを見つけて旗を立てれば、月5〜10万円レベルの収入を得るビジネスはそんなに難しくありません。
そのために必要なのは、自らの人生とキャリアの棚卸しをして、自分の「強み」や「好きなこと」をしっかり把握すること。
そして、社会のニーズをしっかりと摑み、それに対応できる「学び直し」をして、自分の「強み」に磨きをかけること。
会社員として様々な仕事を経験した蓄積のあるあなたなら、それほど難しいことではありません。
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