坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション
丁寧に暮らしたくても時間が確保できないのは理不尽
花瓶に花を活ける。植木に水をやる。3月には雛人形を、5月には兜を飾って、クリスマスにはツリーを飾る。お正月には玄関先にしめ縄を掲げて、「あけましておめでとう」と言う。
朝、子どもを保育園へ連れていくとき、「早く靴を履きなさい!」と、焦って叱ることもありません。雪が積もっていたら、「わぁ、ちょっと遊んでいこか!」と、小さな雪だるまをつくって、雪合戦をする。なに気ない毎日を丁寧に生きられる心の余裕。
「丁寧に暮らしたい」「毎日を大切に生きたい」という言葉を、よく耳にします。けれどもその願いは、そもそも物理的に時間を確保しなければ、実現不可能です。そして残念ながら、日本に住む多くの人が、その時間すら持てず、日々の仕事に追い立てられている…なんて理不尽なことでしょう。
「みんなそうしているから、しかたない」そんなふうにあきらめていいのでしょうか。道端に咲く花を、美しいと思える。庭の落ち葉を拾って、手入れする。一瞬でも見逃すことのできない、子どもの成長をそばに感じられる。
そんな日常を取り戻してほしい。心の余裕と時間は、ベーシックインカムより前に人生において保障されるべきものだ、と思うのです。
収入に上限を決める「穏やかな成功」という選択肢
多くの方が、人生の大半を仕事だけに費やしてしまっています。「そんな状態を会社から強いられている」と言ったほうが正しいのかもしれません。
会社や経営者の論理では、「事業成長を目指すべき」「業績を伸ばすことが責務」といった価値観が優先されるのかもしれません。けれども従業員にとっていちばん重要なのは、自分のための時間です。会社は、従業員によって支えられています。それなら、彼ら一人ひとりの時間も、尊重されるべきです。
わたし自身、経営者ではありますが、事業成長には興味がありません。それよりもっと、穏やかな幸せ、穏やかな成功を求めています。
よく、夫と二人で、なにに幸せを感じるのか、自分たちの価値観について話し合うことがあります。
服や宝飾品には興味がないし、車は動けばいい。家はちゃんとしたものを、とマイホームを建てたけれど、食事はおいしければ、贅沢しなくていい。ただ、年に2回は海外旅行に行きたいので、そのぶんのお小遣いは確保したい…。
そこから逆算して自分たちの働き方を決めたら、おのずと佰食屋の事業規模、売上の上限、働く時間の上限も決まってきました。
わたしたちは、佰食屋で「1日100食」という売上の上限を決めたように、自分たちの収入にも上限を決めたのです。
中村 朱美
株式会社minitts
代表取締役
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】