【ネット力】サイトの質と検索表示順位がポイントに
ネット力とは、ウェブサイトの質(内容やデザイン)と、上位表示のされやすさの2つの要素に分かれます。
ウェブサイトの内容を読めば、院長の経歴、専門性、人柄、クリニックの内装、医療設備もある程度把握することができます。
ウェブサイトのデザインや構造設計も大事で、受ける印象も大きく変わります。患者さんとしても判断材料が少ないため、古くさいウェブサイトだと、提供している医療も古くさく感じられてしまうものです。
新規開院を狙うクリニックの経営者は、「地域名+科目名」などその科目のクリニックを探している人が検索するであろうキーワードで、競合クリニックがどれくらい上位表示されているのか調べています。競合クリニックが上位表示されていなければ、弱いと判断されます。
もしクリニックのウェブサイトがないというのではあれば、ネット力はかなり低いといえるでしょう。病院検索サイト内のクリニック紹介ページは上位表示されにくいだけでなく、必要な情報も足りません。
「地域名+科目名」などのキーワードで検索しても広告が出ていない地域のほうが、ネット力がないと思われやすく、開業しやすくなります。
◆予防策◆
筆者は予防策のなかで即効性があり、最も効果を発揮するのがネット力と考えています。ウェブサイトの構築には、コンテンツのライティング、デザイン、構造設計する人などが必要になりますが、各工程を行う人に指示を出し、全体をまとめて納品するのがウェブサイト制作会社です。サイトを制作したら完了でなく、情報の追加や修正など、日々管理してもらうことになります。
コンテンツの文章作成力、サイトデザイン力、構造設計が優れているだけでなく、クリニックで上位表示された実績のあるウェブサイト制作会社がいいでしょう。ウェブサイト制作会社選びは非常に重要です。
しかし、値段と能力が一致しているとは限らず、目利きの力が必要になってきます。
また同時に「地域名+科目名」などのキーワードで検索連動型広告を出しておくことも、競合ができにくくなるポイントです。
【口コミ】ネット上の評価が悪いと見くびられる
口コミは、リアルの口コミとネット上での口コミがあります。リアルの口コミを通院している患者さんに直接聞くなどして知ることは、なかなか難しいでしょう。しかしネット上では、「Googleマイビジネス」や「病院検索サイト」で競合クリニックの口コミを閲覧することができるので、その評価が参考になります。
実際に、ネット上の口コミが正しいかどうかは別として、患者さんはその口コミを元にクリニックを評価せざるを得ません。
当たり前かもしれませんが、口コミが悪い方が開院されやすいといえます。
◆予防策◆
ネット上での口コミは、なかなかコントロールできません。クリニックにいい評価してくださる可能性が高いかかりつけの患者さんに、口コミを書いてもらうなどの方法があります。
即効性ある「ネット力強化」で、新規参入障壁を高く!
必ずしも開業予定のクリニックのすべてが上記の評価プロセスを経て開業を決めているわけではありませんが、新規開業するクリニックは、様々な角度から見ているということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
実行できる予防策のなかで最も効果的なのは「ネット力を上げる」ことです。新規開業する若手の医師から、「このクリニックはネット力があって手強いから、近くに開業するのは止めておこう」と敬遠されるレベルにまで到達するのが理想です。
蓮池 林太郎
新宿駅前クリニック 院長
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