「個性」でのし上がる…タワマン在住「フリーランス薬剤師」の実態 部屋からは東京タワーが見える。

世間ではまだあまり知られていない、「フリーランス薬剤師」という働き方。前回はその概要についてご紹介しました。今回は、フリーランス薬剤師として成功するために必要な能力や将来の展望について、薬剤師の齋藤健太郎氏に実践的な観点から解説してもらいます。

【前回の記事】年収500万円からタワマン住みへ…「フリーランス薬剤師」という生き様

「成功のカギ」となるものは何なのか

齋藤氏が暮らしているのは、「勝どき」にあるタワーマンションの一室。勝どきは再開発著しいベイエリアであり、美しい景観も楽しめるため、人気の高い街となっています。

 

眺望を楽しむゆとりを手に入れられたのも、フリーランス薬剤師として上手くいっている証と言えるのかもしれません。“成功のカギ”となるものは何なのかを伺っていきましょう。

必要なのは「対応力」や「コミュニケーション能力」

――フリーランス薬剤師として働くのに必要な能力はなんなのでしょうか?

 

僕は、薬剤師は接客業だと思っています。患者さんにただ薬を渡すのではなく、体調などを窺いながら薬の説明をしなくてはいけません。でも、患者さんにもそれぞれ症状があり、なかには精神的に落ち込んでしまっている人もいます。そういう人に対して、不安を煽るようなことを言えませんよね。だから薬に関してそれほど説明を加えず、飲むことを促すだけの事務的な対応を取る場合もあります。

 

患者さんの様子を見て、対応の仕方を変えなければいけないわけです。ですから、僕が薬剤師として必要だと思うのは、「対応力」や「コミュニケーション能力」です。

 

患者さんに、「この薬剤師さんにはプライベートのことでも何でも相談できる」と思ってもらえることが大事ですね。患者さんに必要とされていれば、結果的に薬剤師としての需要へと繋がっていくはずです。

 

――「対応力」や「コミュニケーション能力」はフリーランスであることにも役立つのでしょうか?

 

フリーランスになると、患者さんだけでなく、オーナー側との繋がりも深くなります。僕は再生医療の仕事に携わっているのですが、そこに興味を持ってくれたオーナーもいました。経歴が会話のきっかけとなり、話も弾んで親密になり、「また時間があるとき働きに来てよ」と言われることもあります。

 

僕は魚を捌けるのですが、以前働いていた薬局のオーナーさんは食通で、食材の一部をもらう代わりに、仕事終わりに彼が仕入れた魚の仕込みを薬局でおこなったりすることもありました。オーナーも気に入ってくれて、「今度から薬剤師は料理のできる人を雇おうかな」なんて冗談まじりに言っていました。

 

魚も捌ける齊藤氏。「個性を活かすことが大事」だと言う。
休日は築地で仕入れた魚介を堪能するのが定番。
 

――コミュニケーション能力の高さは、仕事を取るのにも役立つんですね。

 

オーナーのなかにはちょっと変わった経歴を持った薬剤師を好む人もいます。だから、個性を活かすことも大事ですね。

 

フリーランスでは、時給の交渉なども自分でおこないます。オーナーに気に入ってもらえれば、交渉も有利に進められるし、働く際も融通を効かせてもらえます。

 

また、オーナーが薬局だけでなく、ほかにもビジネスを展開している場合もあります。そこと繋がりを保っておけば、別のビジネスへの道が拓けてくることもあるかもしれません。

2005年 東京薬科大学大学院修了
大手CROに就職後、ダブルワークをするため、薬剤師に転職。
現在は再生医療の会社役員。フリーランス薬剤師としても活躍中

著者紹介

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