「10年間寝たきり」の末に亡くなる…日本人の「老後のリアル」 (※写真はイメージです/PIXTA)

世界でもトップクラスの長寿大国・日本。平均寿命は伸びていますが、健康なまま年を取っていける人はそう多くありません。亡くなるまでの約10年間は寝たきり生活や要介護状態になるケースも珍しくないというのが日本人の実情です。人生100年時代ともいわれる今、長い老後を生き生きと過ごすには、どうすればよいのでしょうか。

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日本は世界でもトップクラスの長寿国だが…

日本は世界でもトップクラスの長寿国です。昨年(2020年)は100歳以上の高齢者が8万人を突破し、いよいよ「人生100年時代」が到来しようとしていると実感させられました。すでに日本政府も「人生100年時代構想会議」を設置するなど、時代は100歳を超えて生きることを見据えて動いています。

 

寿命が延びた背景には、医学の進歩や衛生環境の改善、食生活の向上で栄養状態が良くなったことなどが挙げられます。したがって、これからも医学が進歩して不治の病とされている病気が治る可能性もあり、多くの人が100歳まで生きられるようになるのではないでしょうか。

 

現に、ベストセラーとなった『ライフ・シフト』の著者で知られる英国ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授によると、2007年に日本で生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると推計しています。

 

しかし、平均寿命は延びているものの、全員が健やかに生活しているかというと、必ずしもそうとは言い切れません。なかには病気を抱えていたり、寝たきりの人がいたりして、医療機関や家族の助けを借りながら暮らしている人も多いのが現実です。

 

そこで、新たな指標として重要視されているのが「健康寿命」です。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく、自立して生きられる期間を指しています。具体的には、平均寿命から寝たきりや認知症などで介護が必要となる期間を引いたものとなります。

 

内閣府の発表(※1)によると、日本人の平均寿命は男性で80.98歳、女性で87.14歳となっていますが、健康寿命となると男性は72.14歳、女性は74.79歳で、その差は8~12年もあるのです【図表】。つまり、亡くなるまでの10年前後は、なんらかの健康トラブルを抱え、介護など人の助けを借りながら不自由な思いをして過ごすということになります。

内閣府「平成30年版高齢者白書」より改変
【図表】平均寿命と健康寿命 内閣府「平成30年版高齢者白書」より改変

 

これは日本だけの問題ではなく、世界的にも寿命は延びていますので、多くの国が抱えている課題でもあります。そのため、米国イリノイ大学(オルシャンスキー教授)が発表した論文(※2)では、この期間を「レッドゾーン」と呼び、平均寿命の延長を目指すよりも、レッドゾーンをいかに短くするかが重要であると説いています。

 

裏を返せば、長い人生をいつまでも健康で生き生きと自分らしく過ごすには、健康寿命を延ばすことが必要不可欠ということになるでしょう。
 

※1 内閣府「平成30年版高齢者白書」

※2 S. Jay Olshansky「From Lifespan to Healthspan」10.1001/jama.2018.12621

健康寿命を伸ばすカギは「ひざ」

では、どうすれば健康寿命を延ばせるのか──。

 

これには、まず自分の足でしっかり「立つ・歩く」といった日常の基本動作をできるようにして、要支援・要介護のリスクを減らすことだと思います。そのためには、立つ・歩く動作に欠かせない足腰の健康を保つ、特に「ひざ」の健康が重要です。

 

ひざ痛に悩んでいる人は実感していると思いますが、立ったり座ったり、歩いたりという基本動作のほとんどは、ひざを曲げたり伸ばしたりすることでスムーズな動きを可能にしています。

 

ですからひざが悪いと動作が制限され、一人で自由に動くことができなくなります。それを防ぐうえでもひざの状態が大事なのです。

 

健康寿命を延ばし、充実した人生を送る。その鍵となるのがひざの健康であることは確かです。

「関節の痛み」がもたらす不自由さは想像以上

よく「病気になって初めて健康のありがたさを知る」といわれます。確かに発熱、動悸、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れると、体がつらくて食欲もなくなり、体力が落ちるだけではなく、やる気も出ませんから本来の力を発揮できなくなります。

 

なかでも「痛み」は、QOL(Quality of Life:生活の質)を著しく低下させる症状です。

 

なぜなら普段は意識することなく当たり前に行っている動作が、体のどこかにちょっと痛みが出ただけで動かせなくなるからです。そのうえ、痛みが続けば眠れなくなったり仕事や勉強に集中できなくなったり、この状態がいつまで続くのかと不安になるなど、精神的にも憂鬱になり日常生活に支障をきたすようにもなってきます。

 

特に関節の痛みの場合は、体に大きな影響を及ぼします。寝違えただけで首が回らなくなり、肩を痛めると腕が上がらなくなって髪をとかすときや着替えをするときにも難儀します。腰が痛いと起き上がるときや立つときに、息ができないくらいの苦痛に襲われます。

 

ひざの場合は、立ったり座ったり、歩いたり、しゃがんだりするときに直接関わっている関節なだけに、痛みがあれば全身の動作にたちまち影響してきます。もちろん杖を使えばなんとか動けますが、元気なときのように機敏には動けません。確実に日常の行動範囲は狭くなるでしょう。

 

そうなると、スポーツやハイキングといったアウトドアの趣味は楽しめなくなるなど、まず体を動かすことは制限されます。旅行が好きな人は、行ける場所が限られてきます。

 

実際に、お城巡りを趣味にしている知人は、ひざを悪くしてからも杖をついてお城には出向いているものの、中に入ると急な階段があるために天守閣までは上がれず、絶景を楽しめなくなったとガッカリしていました。

インドア派も若年層も「ひざ痛」は他人事ではない

アウトドア派でなくても、茶道のように正座をする機会があると、お茶会に出られなくなることがあるかもしれません。

 

最近は、お寺で行う法事でも高齢者のために椅子が用意され、駅にはエレベーターを設置しているところが増えるなど、昔よりはだいぶ環境が整備されているように感じます。

 

しかし、それは健康な人の印象であって、高齢者やひざ痛を抱えている人たちにとっては階段しかない駅や団地、オフィスビルなどがたくさんあり、日常生活で困ってしまう場面が多いといいます。そのため、ちょっとした用事でも外出をためらってしまうそうです。

 

健康なときには気づきもしなかったことを、まさに病気になって初めて知るようになります。ですから、これは決して中高年だけの話ではなく、若い人でも起こり得るのです。

 

なぜならひざは、関節のなかでも最もケガの多い部分だからです。体を支えているひざには非常に負担がかかっていますので、スポーツをする習慣のある人は痛めやすく、ときには選手生命を絶たれるケースも少なくありません。プロの選手ともなれば、なおさら悔しい思いをすることでしょう。

 

こうして、ひざにトラブルを抱えていると、本来ならできるはずのことも諦めなければならない事態に陥ります。「定年を迎えたら、こんなことをしよう」と計画していた人生設計も狂ってしまうかもしれません。これでは人生の楽しみが半減してしまいますから、ひざ痛はQOLに直結した症状といえます。

 

 

松田 芳和

まつだ整形外科クリニック 院長

 

 

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まつだ整形外科クリニック 院長 

1994年、富山医科薬科大学(現富山大学)の医学部卒業。アメリカでの研修・留学を経験。

2006年には膝専門医が選ばれるJohn. Insallトラベリングフェローに、アジア・環太平洋代表として選出(当時日本人として2人目、世界では毎年4名)。

2007年には日本整形外科学会代表としても選出される(毎年1名)。

2010年に医療法人社団nagomi会を設立し、当法人の理事長を務めるとともに、日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師ジョガーズ連盟所属ランニングドクター、埼玉県ラグビー協会メディカル委員、一般社団法人健康スポーツ研究会会長など多くの役職に就く。

2020年からは城西大学薬学部客員教授に就任。国内外の学会発表、論文多数あり。

著者紹介

連載ひざ革命~最期まで元気な歩行を可能にする再生医療

※本連載は、松田芳和氏の著書『ひざ革命』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

ひざ革命 最期まで元気な歩行を可能にする再生医療

ひざ革命 最期まで元気な歩行を可能にする再生医療

松田 芳和

幻冬舎メディアコンサルティング

ひざ痛の予防から再生医療まで。 人生100年時代を豊かに生きるための「ひざ寿命」の延ばし方を徹底解説。 昨今、「健康寿命」の重要性が問われています。 人生100年時代といわれて久しいですが、その生活の質を左右す…

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