血液検査の結果は良好「クリーンルーム解除」へ!
移植手術から2週間以上経過した、12月25日の血液検査の結果が良かったので「クリーンルーム解除」になりました。血液検査の結果を見ると、白血球と血小板の数が急激に良くなっているのがわかりました。ヘモグロビンはもう少しですが、これは「普通、ヘモグロビンは増加が遅く出るもの」だそうです。
さらに、白血球のなかの「好中球」と呼ばれる血球が200個以上ありました。これにより感染による危険度が下がるので「クリーンルーム解除」となりました。
実際には、通常のクリーンルーム病室にいることは変わりませんが、家族が部屋のなかに入ったり、家族以外の人と面会したりすることが可能になりました。
まだ、生着の判断には至っていませんが、ほぼ大きな山は越えたことになります。
ちょうど、この日はクリスマスですから、大きなクリスマスプレゼントをもらったことになりました。メリークリスマス!
ドナーさんからいただいた「造血幹細胞」が生着!
そして、さらなるビッグプレゼント。12月28日には私の造血幹細胞移植の結果が正式に「生着」と認められました。
前日の血液検査の結果を見ると、白血球のなかの「好中球」と呼ばれる血球が500個以上あって、それが2日間連続して既定値を超えたので、正式に「生着」の判断になったのです。
つまり、ドナーさんからいただいた造血幹細胞が私の身体のなかできちんと働いてくれて、正常に血液をつくり出していることになります。
ただし、これからも新しい白血球などが私の体を「異物」と勘違いして攻撃するGVHD反応などが起こる危険性があります。そのために、生着が確定したあとも「免疫抑制剤」を投与していかなくてはなりませんでした。
これは、「あまり異物を攻撃し過ぎないように」コントロールする薬です。抵抗力が抑えられた私の身体は、今後も普通の人よりは病気などに感染しやすい状況にあるため、毎日の歯磨き・手洗いや外出時のマスクは絶対に続けなくてはいけません。
とはいっても、このまま順調にいけば1月末か2月中旬ごろまでには退院できそうでした。その間もずっと免疫抑制剤は飲み続けますが、その後は自宅でリハビリをして、体力の回復状況や血液検査などを見て、来年の夏ごろには職場復帰ができるのではないかと思っていました(その間も、ずっと免疫抑制剤は飲み続けます)。
ここまで、本当に大きな副作用もなく、担当の医師も驚くほど順調に来ていました。年の瀬も差し迫った12月29日には、一般の病室(個室)に移動しました。いろいろな人からの応援が、本当に力になった1年でした。
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向井 健一郎
1958年東京都生まれ。私立学校の理科教員。大学卒業後に都内の私立学校での非常勤講師を経て、1984年から昭島市の啓明学園に勤務。1998年から北海道の立命館慶祥中高に転職し、理科だけでなく情報教育やSSHなどに取り組む。2014年に京都の立命館一貫教育部に配属。翌年の夏に「白血病」を発症し、京大病院での入院治療を開始。2017年4月に立命館中高に復職するも再発。2度の造血幹細胞移植を経て、2019年春に立命館一貫教育部に復職。
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