移植手術に向け、より強い「抗がん剤」の投与開始
白血病の治療ではほとんどの場合、最終的には「造血幹細胞移植」を行います。これは、ほかの人の造血幹細胞(血液をつくる細胞)を自分の骨髄に移植して、正常な血液をつくれるようにする手術です。
その移植手術が12月8日に決まりましたので、その1週間前から移植へ向けた準備が始まりました。移植の準備とは、完全にがん細胞をやっつけるため、今までよりさらに強い「抗がん剤」を投与します。
これにより、がん細胞はほとんどいなくなりますが、正常な細胞もやられてしまうのと、今までよりも強い副作用が出てきます。副作用の主なものは、吐き気と口内炎だそうです。この吐き気と口内炎を予防するために、多くの薬と栄養補助剤を飲んだり、歯磨き後にうがい薬を口に含んだりします。
完全なクリーンルームでの治療が始まった
そして、12月4日から完全なクリーンルーム(個室)に移動しました。いよいよ造血幹細胞移植へ向けた用意に入ります。
2日前から抗がん剤の投与は始まっていますが、今日から「アルケラン」というさらに強い抗がん剤を投与するので、完全なクリーンルームでの治療が始まりました。今までの病室もクリーンな環境ですが、それよりさらに強力に無菌状態を維持した部屋になります。移植後に血球の数値が安定するまで、この部屋で過ごします。外出禁止。面会は家族のみとなります。
天井の3分の2がエアコンの吹き出し口になっていて、クリーンな空気が大量に吹き出せるようになっています。テレビドラマであるような、透明のビニールのカーテンはありません。しかし、この部屋では家族も入り口までしか入れないので、ベッドからは2メートルくらいの距離があって、見えないカーテンがあるようなものでした。
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