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遅く受給するほど年金額が増えるって本当？
●2022年4月からは75歳まで「繰り下げ」受給が可能に
原則、65歳から受け取る老齢厚生年金・老齢基礎年金。65歳より前に受け取り始める「繰り上げ」や、65歳より遅くする「繰り下げ」も可能です。早く受け取り始めると通常よりも減額される一方、65歳から1ヵ月受け取り開始を遅らせるごとに、0.7％増えた額を受け取ることができます。
また、「長く働く」という時代の変化に合わせて、これまで最大70歳までだった「繰り下げ」が、2022年4月以降は75歳まで拡大されることになりました。65歳からの支給予定額が月10万円だったとしても、10年繰り下げれば75歳以降にはその1.84倍となる18.4万円＊が生涯支払われることになります。
＊：繰り下げ中に在職老年年金が適用されるほどの高収入を得ることは考慮していない。
「長生きリスク」に備えられる非常によい仕組みなのですが、パートナーがいて、加給年金を受け取る際は要注意。老齢厚生年金を繰り下げしている間は、加給年金は受け取れません。加給年金を受け取るには「老齢基礎年金だけ繰り下げする」などのひと工夫が必要です。
◆News!◆
〈2022年4月～〉
71～75歳に受け取りを開始することも可能に。75歳から受け取ると生涯にわたって84％年金が増える！
◆Point◆
□ 65歳時点で受け取り申請しなければ、自動的に繰り下げに
□ 「基礎年金」だけ、「厚生年金」だけといった繰り下げも可能
大江 加代
確定拠出年金アナリスト
株式会社 オフィス・リベルタス 取締役
NPO法人 確定拠出年金教育協会 理事
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