日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、給与やボーナスから税金などを引いた手取り収入である「可処分所得」について見ていきます。

自由に使える手取り収入=可処分所得の平均は?

そろそろボーナスのシーズン。コロナ禍の影響であまり期待できない、という人も多いでしょうが、毎年、一喜一憂する頃です。

 

※画像はイメージです/PIXTA
※画像はイメージです/PIXTA

 

そんなボーナス、額面のすべてが手に入るわけではないのは周知の事実。そこから税金や社会保証費などが差し引いた残りが、「ボーナスが入ったら何を買おう」の対象となるお金です。この給与やボーナスなどから色々差し引かれて残った、つまり自分の意思で自由に使うことのできる収入を「可処分所得」といいます。額面からおおよそ2~3割ほど引かれた金額です。

 

総務省『家計調査』によると2人以上勤労世帯(平均世帯人数3.31人、世帯主平均年齢54.4歳)の平均可処分所得は49万8639円、また中央値は45万2691円。この金額が世帯として「自分の意思で自由に使うことのできる収入」となります。

 

また無職世帯(平均世帯人数2.391人、世帯主平均年齢74.3歳)の平均可処分所得は23万612円です。

 

世帯主の収入別に見ていくと、世帯主の収入が70万円を超えると、世帯の可処分所得との差は小さくなっていきます。世帯主プラスαの収入があるか、ないかの境といえそうです。

 

【世帯主の月収階級別可処分所得】

20万~25万円未満:37万9324円(42.6%)

~29万円未満:43万975円(55.4%)

~30万円未満:43万975円(57.7%)

~35万円未満:48万5735円(60.2%)

~40万円未満:51万6971円(61.0%)

~45万円未満:57万7900円(60.0%)

~50万円未満:63万308円(64.0%)

~55万円未満:68万4408円(58.3%)

~60万円未満:70万3860円(56.2%)

~65万円未満:78万3262円(56.7%)

~70万円未満:77万5613円(56.0%)

~80万円未満:82万8980円(54.4%)

~90万円未満:90万6975円(53.8%)

~100万円未満:100万4727円(48.6%)

※()内数値、世帯主の配偶者のうち女の有業率

 

出所:総務省『家計調査 家計収支編』2020年平均より

 

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