2014年からスタートしたNISA。NISA口座で購入した金融商品の配当金や譲渡益等は非課税となり、5年間、NISA口座で年間120万円の範囲内で購入した金融商品から得た利益には税金がかかりません。非課税期間の終了後は、保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移すことも。そんなNISAの最新調査からは、将来を不安視する20代、30代の姿が見えてきました。

コロナ禍のNISA口座の利用状況は?

金融庁が公表した『NISA口座の利用状況調査(2020年12月末時点) 』によると、昨年末時点のNISA口座は約1523万口座、そのうち約1220万口座は一般NISA、約302万口座はつみたてNISAの口座でした。また買付額は約21兆7075億円で、そのうち約20兆9460億円は一般NISA、約7614億円はつみたてNISAによるものでした。口座は前年比111%、買付額は122%と、コロナ禍で資産形成への関心が高まるなか、大きく伸長しました。

 

※画像はイメージです/PIXTA

※画像はイメージです/PIXTA

 

【NISA口座数・買付額の推移】

 

■2014年12月末

825万万3799口座/2兆9769億6913万円

 

■2015年12月末

987万6361口座/6兆4444億8391万円

 

■2016年12月末

1061万3172 口座/9兆4095億5237 万円

 

■2017年12月末

1099万2733口座/12兆5325億1179万円

 

■2018年12月末

1253万7270口座/15兆7273億8474万円

(一般 NISA:1150万0667口座/15兆6342億7971万円)

(つみたてNISA:103万6603口座/931億502万円)

 

■2019年12月末

1363万7583口座/18兆1833億260万円

(一般 NISA:1174万7353口座/17兆8857億4961万円)

(つみたてNISA:189万230口座/2975億5299万円)

 

■2020年12月末

1523万2308口座/21兆7075億2671万円)

(一般 NISA:1220万9886口座/20兆9460億9834万円)

(つみたてNISA:302万2422口座/7614億2837万円)

 

出所:金融庁

 

年代別に見ていくと、最も口座数が多いのは「60代」で約283万口座。「70代」(約272万口座)、「50代」(約263万口座)と続きます。一方で前年度の比較で見ていくと、最も口座数が増えたのは「20代」で前年比約140%増、続いて「30代」で前年比約123%増となりました。

 

また買付額で見ていくと、最も多いのが「60代」で約5兆8892億円、続いて「70代」で約4兆6525億円、「50代」で約3兆7497億円と続きます。同じように前年度の比較で見ていくと、最も買付額が増えたのは「20代」で前年比約133%増、続いて「30代」で前年比約128%増となりました。

 

さらにNISAの利用状況をもう少し詳しく見ていきます。NISA口座で購入した金融商品のうち、「投資信託」は全体の57%(12兆4473億円)、「上場株式」は全体の40%(8兆6728億円)を占めてします。「ETF」は全体の1.8%、「REIT」は全体の0.9%です。

 

年代別にポートフォリオを見ていくと、「投資信託」の比率が最も高いのが「60代」で買付金の6割強を占めています。一方で「上場株式」の比率が最も高いのが30代で、買付金の5割弱を占めています。

 

2020年、NISA口座を利用した商品の売却額は3兆3251億円。商品別では「投資信託」が55.9%、「上場株式」が41.1%を占めています。続いて配当金は3740億円。そのうち「投資信託」が81.5%、「上場株式」が17.3%。投資信託のほうが多くの配当金を投資家にもたらしています。

 

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