新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、6月7日発表ベースで「1日100万回」を突破したとニュースになりました。今回はワクチン接種の状況を地域ごとに見ていきます。

「コロナ禍で給与減」も底を打ったか?

コロナ禍による行動制限により、旅行・宿泊業や飲食業を中心に苦境に立たされ、多くの人が給与減に苦しんでいます。

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査』によると、第1回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月から、2021年2月まで、現金給与総額(名目賃金)は11ヵ月連続のマイナスを記録しました。2021年3月、そして速報値としての4月は前年比プラスを記録。ともに0.6%増と小幅な増加なので、給与減の底を打った、という見方もできます。

 

【現金給与総額(名目賃金)の推移】

2020年4月:274,825円、前年比-0.7%

2020年5月:268,789円、前年比-2.3%

2020年6月:443,111円、前年比-2.0%

2020年7月:368,756円、前年比-1.5%

2020年8月:273,243円、前年比-1.3%

2020年9月:269,323円、前年比-0.9%

2020年10月:270,381円、前年比-0.7%

2020年11月:279,095円、前年比-2.2%

2020年12月:547,612円、前年比-3.0%

2021年1月:271,761円、前年比-1.3%

2021年2月:265,702円、前年比-0.4%

2021年3月:282,898円、前年比0.6%

2021年4月*:282,898円、0.6%

 

*速報値

出所:厚生労働省『毎月勤労統計調査』より

 

このままワクチン接種が進み、コロナ禍収束の兆しが見えてくれば、給与減から給与増の流れも確実なものになると期待されます。

 

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