株式投資ではほとんどの人が順張り手法で投資をするのに対し、逆張り手法は心理的やプレッシャーなどに強い人でないと成功しづらい手法です。一方で、大逆転の取引ができる可能性もあり、実際大きな利益をあげる人の中には、逆張り手法を使っているという人も少なくありません。そこで今回は「逆張り手法」の基本から学んでいきましょう。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

 

最も悪いニュースばかりで、下げているのではなく、利益確定売り、材料出尽くしのため下げている場合は、株価の下げは限定されることが予想されます。

 

順張り手法の場合は、心理的負担は比較的軽いですが、なかなか大きな利益は見込みにくいということがあげられます。

 

逆張り手法は、心理的負担は順張りより大きくなりがちですが、予想が当たれば、順張りより、大きな利益をあげれる可能性は高いでしょう。

「逆張り手法」で注意すべきこと

逆張り手法では、心理的負担も大きくなることや、自分の予想に反してなかなか株価の回復が見込めない場合、すぐに売ってしまいたくなります。

 

このような時の損切りの判断も悪くはないのですが、逆張り手法でいくのであれば、ある程度の期間を保有して株価の回復を待つという方法もあります。

 

ただそうなると買付けした株が塩漬けになるので、他の銘柄の売買ができません。また、別の銘柄の資金が必要になるため、比較的短期で行う逆張り手法の志向の方には向いていません。

 

短期での逆張り手法は、RSIやサイコロジカルのようなオシレーター系のチャートを参考にしながら、下げている要因は何かの情報を知ることで、下げの要因はある程度限定できるか限定できないのか判断することができます。

 

また、ボックス相場と呼ばれる、相場が膠着していて、方向が定まらない相場状況の時には、短い期間である程度の株価が、株価のレンジを上下しますので、短い期間で売買を行うことができます。ただ、そんなに大きな利益にはならないため、何回も行って細かく利益を得る必要があります。

 

しかし、逆張りを行う最初のうちは、ある程度限定された下げのところで買いを入れて、短期取引で利益を積み重ね、タイミングなどを掴んだ方が良いでしょう。

 

■まとめ

逆張り手法は、順張り手法よりも不安要素が多いので、心理的負担がかかる上に、買いのタイミングによっては、大きな損失になりやすい。

 

順張りよりも逆張りの方が、大きな利益を受けやすいですが、保有して株価が回復するのをまつため、ある程度の期間が必要になる場合があります。

 

また逆張り手法の短期売買を行うなら、ボックス相場圏で、ある程度限定された状況で、タイミングを掴んで取引を行った方が、利益を得やすいといえるでしょう。

 

 

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