銀行に預けっぱなしのお金を引き出して「分散投資」へ
日本の高齢者の多くは自分の全財産を銀行に預けていますが、この方法はいまや限界に来ています。ほとんど利子のつかない預貯金では、将来の急激なインフレに対抗できないのです。いまだに「定期預金に預けてあるからとりあえず安心」などと言う人がいますが、とんでもない話です。
普通預金でも定期預金でも、銀行に入れっぱなしになっているお金を引き出して分散投資することは、日本の高齢者が最初にすべきことと言っていいでしょう。
全財産をどんな形で、どんな割合で持っているかを表にしたものを「ポートフォリオ」と言いますが、銀行の定期預金の割合だけが高いポートフォリオにしておくと、円が暴落してインフレになった時、円の価値はどんどん目減りしていくことになります。
安倍元首相は物価上昇率を2%にすることを目指していましたが、インフレ率2%ということは、現金の価値が1年間で2%失われていくという意味で、仮に2%が10年間続くと、10年後には21.89%の資産が目減りしてしまうことになります。
1000万円の貯金をほぼ金利ゼロの銀行預金に預けっぱなしにしておくと、年2%のインフレが10年続けば、実質的に800万円以下になってしまうわけですから、インフレ率を考えた場合、すべての資産を銀行に預けておくだけ、というのは無謀です。
インフレが続いた場合には預金の金利も若干高くなるかもしれません。しかし日本政府は1400兆円もの財政赤字を抱えています。金利上昇は国債の利息がどんどん膨らむことになりますから、そう簡単に金利を上げることはできません。できたとしても最小限の引き上げになるはずで、政策金利や銀行預金の金利がインフレ率を上回ることはまずないでしょう。
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