「定期預金なら安心」と考える高齢者の、とんでもない勘違い

現在、公的年金だけで暮らす高齢者の数は全体の約半数にのぼるといわれています。限られた年金や預貯金で暮らすには、正しい知識で資産を防衛し、運用することが大切です。今回は、全財産を銀行に預金することの是非について見ていきます。※本連載は、岩崎博充氏の著書『「年金20万・貯金1000万」でどう生きるか - 60歳からのマネー防衛術 -』(ワニブックス)より一部を抜粋・再編集したものです。

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銀行に預けっぱなしのお金を引き出して「分散投資」へ

日本の高齢者の多くは自分の全財産を銀行に預けていますが、この方法はいまや限界に来ています。ほとんど利子のつかない預貯金では、将来の急激なインフレに対抗できないのです。いまだに「定期預金に預けてあるからとりあえず安心」などと言う人がいますが、とんでもない話です。

 

普通預金でも定期預金でも、銀行に入れっぱなしになっているお金を引き出して分散投資することは、日本の高齢者が最初にすべきことと言っていいでしょう。

 

全財産をどんな形で、どんな割合で持っているかを表にしたものを「ポートフォリオ」と言いますが、銀行の定期預金の割合だけが高いポートフォリオにしておくと、円が暴落してインフレになった時、円の価値はどんどん目減りしていくことになります。

 

安倍元首相は物価上昇率を2%にすることを目指していましたが、インフレ率2%ということは、現金の価値が1年間で2%失われていくという意味で、仮に2%が10年間続くと、10年後には21.89%の資産が目減りしてしまうことになります。

 

1000万円の貯金をほぼ金利ゼロの銀行預金に預けっぱなしにしておくと、年2%のインフレが10年続けば、実質的に800万円以下になってしまうわけですから、インフレ率を考えた場合、すべての資産を銀行に預けておくだけ、というのは無謀です。

 

インフレが続いた場合には預金の金利も若干高くなるかもしれません。しかし日本政府は1400兆円もの財政赤字を抱えています。金利上昇は国債の利息がどんどん膨らむことになりますから、そう簡単に金利を上げることはできません。できたとしても最小限の引き上げになるはずで、政策金利や銀行預金の金利がインフレ率を上回ることはまずないでしょう。

 

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経済ジャーナリスト

1952年長野県生まれ。武蔵大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て、金融・経済関連の企画、編集、執筆を行うプロダクション「ライトルーム」を設立。取材執筆のほか、テレビ、ラジオ等のコメンテーターとしても活動している。

『老後破綻 改訂版』(廣済堂出版)、『グローバル資産防衛のための「香港銀行口座」活用ガイド』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『日本人が知らなかったリスクマネー入門』(翔泳社)、『「老後」プアから身をかわす 50歳でも間に合う女の老後サバイバルマネープラン! 』(主婦の友インフォス情報社)、『はじめての海外口座』(学研パブリッシング)など著書多数。

著者紹介

連載60歳からのマネー防衛術

「年金20万・貯金1000万」でどう生きるか - 60歳からのマネー防衛術

「年金20万・貯金1000万」でどう生きるか - 60歳からのマネー防衛術

岩崎 博充

ワニブックス

麻生大臣の「年金だけでは2000万円足りない」発言以来、一人歩きを続ける「老後2000万円問題」だが、なぜ足りないのか、本当に足りないのか、いや2000万円で足りるのか、どれも「はっきりわからない」という人のほうが多いので…

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