本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

■世界で新型コロナウイルスの感染拡大が再び鮮明になっています。4月22日時点の1日あたりの新規感染者数(7日移動平均)は昨年12月のピーク時を超え、過去最多となりました。米英でワクチン接種が広がり感染が収まりつつある一方、インドや南米、欧州などでは変異ウイルスの猛威により感染拡大に歯止めがかかっていません。世界経済の回復は進んでいるものの、感染再拡大による不確実性が高まっています。

 

■こうした状況下、ワクチン接種や新規感染者数の状況により、金融・為替市場でパフォーマンス格差が生じています。新興国の中では、コロナ感染拡大に伴う通貨安を受けて利上げに踏み切る国が出ているほか、日本でも3回目となる新型コロナウイルスの緊急事態宣言が嫌気されました。今後も市場はワクチン接種や感染者数を材料視するとみられ、各国の対応や感染状況が注目されます。

 

■5月中旬に米国の物価指標が発表されます。米国のインフレがどの程度の水準まで上昇するか、今後の米国の金融政策に影響を及ぼす可能性の点で注目されます。

 

(注)2021年4月23日現在。日付は現地時間。 (出所)各種報道等より三井住友DSアセットマネジメント作成
各国・地域の経済指標、金融政策決定会合等イベントの予定(2021年5月) (注)2021年4月23日現在。日付は現地時間。
(出所)各種報道等より三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年5月の注目イベント』を参照)。

 

(2021年4月26日)

 

関連マーケットレポート

2021年4月15日 「マルチスピード」型の回復と金融市場(吉川レポート)

2021年4月7日 再度上方修正されたIMFの世界経済見通し

 

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