要注意!詐欺でよく使われる「危険な言葉」
詐欺に対抗するには、最新の詐欺情報を仕入れておくことが重要です。一方で、詐欺グループも最新の罠(わな)をしかけてきます。まさにイタチごっこ状態。敵は高齢者が、動揺してしまう「言葉」をもって近づいてきます。「孤独」「生活が苦しい」「儲かる」という心理を巧みについてきます。さらに最近は、高齢者を早朝強盗で襲うケースも出てきました。
では、どうやったら防ぐことができるのか。パターンごとに見ていきたいと思います。
◆電話
電話がかかってくると、まずは動揺する内容から入り、じわじわと信頼させて騙してきます。時間帯としては、11〜14時あたりに多くなります。まずは、家族や友人にも一度相談することです。「もし、知らない番号からかかってきたら長男に一度内容を伝える」などと、ルールを決めておくのもいいでしょう。原始的かもしれませんが、電話口に次の言葉が出てきたら詐欺という紙を貼っておくことも有効です。
●危険な言葉の例…「警察官」「弁護士」「ATM」「ゆうちょ」「直近の時事ネタ(株の暴落、震災、コロナなど)」
自動通話録音機も、ぜひ使いましょう。各自治体が、65歳以上に無料で貸し出しをしています。自動通話録音機に電話がかかってくると、「この電話の内容は、防犯のために録音されています」とメッセージが流れ、通話内容を自動で録音します。貸出窓口は住んでいる役所、消費者センター、警察署、地域包括支援センターです。
◆自宅訪問
「今だけ無料!点検するだけ、調べるだけ」は、一番騙されると心得ましょう。無料点検が10万円の契約に早変わりする。10万円の契約をした後は、再度騙される。オーバーかもしれませんが、これくらい疑うのがちょうどいいです。
●危険な言葉の例…「床下(湿気が多い、カビ)」「屋根」「水道点検」「布団」「浄水器」「マンションの管理会社から委託されました」
家族信託こそ、オレオレ詐欺には強力な対策になります。判断能力がある段階で、財産をそもそも信頼できる子どもに移転しておけば、騙されても振り込みをすることができません。悪徳業者や金融機関の営業攻勢が迫ってきても、財産を管理しているのが信頼できる家族であれば、お金を引き出し手続きしてしまうことがありません。
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