日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてていくのは「高齢者の医療負担」。年齢とともに医療費が増えていくと思われますが、実際、どれくれい負担しているものなのでしょうか。

年齢とともに膨らむ医療費…高齢者の負担額は?

年をとれば、誰もが病院との付き合いが増えていくもの。若い時とは比べ物にならないくらい、医療費は高くなります。

 

総務省『2020年家計調査 家計収支編』によると、二人以上世帯の「保険医療費」の平均は1万4211円。「40~44歳」では1万958円ですが、年金生活が始まる「65~69歳」では1万7281円と1.5倍になります。

 

年を取ると…(※写真はイメージです/PIXTA)
年を取ると…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

■二人以上世帯の保険医療費

~34歳:11,605円
35~39歳:11,120円
40~44歳:10,958円
45~49歳:12,498円
50~54歳:13,076円
55~59歳:13,939円
60~64歳:14,815円
65~69歳:17,281円
70~74歳:16,240円
75~79歳:15,130円
80~84歳:14,733円
85歳~:17,625円

 

無職世帯主の二人以上世帯の収入まわりを見ていくと、実収入に対して公的年金を占める割合が「65~69歳」では70%程度なのが、以降は77~79%と、年金に依存する生活となります。

 

■世帯主無職の二人以上世帯の収入

60~64歳
:実収入237,313円、公的年金106,784円(年金が占める割合45.0%)

65~69歳
:実収入293,608円、公的年金206,194円(年金が占める割合70.2%)

70~74歳
:実収入266,321円、公的年金205,935円(年金が占める割合77.3%)

75~79歳
:実収入261,875円、公的年金207,107円(年金が占める割合79.1%)

80~84歳
:実収入251,822円、公的年金194,818円(年金が占める割合77.4%)

85歳~
:実収入246,255円、公的年金195,343円(年金が占める割合79.3%)

 

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