自分の石を増やして守る形
実戦の前に、基本的な石の攻防の形、石を取るテクニック、石が絶対に取られない形など、実戦で役立つものを紹介します。
・ナラビ(並び)
自分の石と石を、となりに並べてまっすぐ打つ形です[図表1]。石同士がしっかりとつながっているので安心した形ですが、進み方が遅いのが弱点です。黒の三角の場所も同様にナラビです。
・コスミ
自分の石と石を、ナナメに向かい合わせて打つ形です[図表2]。もし相手がナナメの線をふさいで切ろうとしてきても、ふさがれていないもう一方の線で自分の石をつなげることができます。石同士がほぼつながった形で、ナラビよりも一路(線1本)ナナメに進めるのが特徴です。黒の三角の場所も同様にコスミです。
・一間(いっけん)
自分の石と石を、一間(一路)あけてまっすぐに打つ形です[図表3]。ナラビとちがって相手に切られる可能性はありますが、一歩早く進むことができます。「一間飛びに悪手無し」と言われるくらいよく使われる形で、「飛び」は先の開けた広いほうへ向かうときに使う用語です。黒の三角の場所も同様に一間です。
・ケイマ(桂馬)
将棋の「桂馬」の形と同じく、一間あけた横に打つ形です[図表4]。コスミからさらに一路進んだ形で、早く先へ進みたいときに効果的です。ただし、周囲に相手が増えると切られやすいので気をつけましょう。端のほうでなければケイマは8ヵ所あるので、機動性や変化に富んだ形といえます。黒の三角の場所も同様に桂馬です。