石を取るテクニック
相手の石をかしこく取るための基本テクニックを4つ紹介します。
・アタリ
手数が残り1手になって、石が取れる直前の状態を「アタリ」といいます。[図表12]は、黒の1で白石をアタリにしています。
・両アタリ
同時に2ヵ所の石をアタリにすることを、「両アタリ」といいます[図表13]。白石がA、Bのどちらかに石をつないでアタリから逃げたとしても、黒石は残るもう一方の白石を必ず取ることができる強烈な技です。
・シチョウ
アタリの連続で石を取る技を、「シチョウ」といいます[図表14]。相手の石をアタリで追いかけていき、最後にまとめて取ります。相手の手数が増えない方向からアタリをかけて、常に逃げ道が1つになるように追い込みましょう。逃げる先に、相手の石が待っていないことも大切です。失敗例は白に逃げられて手数が増えてしまいました。
・オイオトシ
アタリに対して相手が石をつないで逃げたとしても、つないだ先がまたアタリになっていて石を取ることができるテクニックが「オイオトシ」です[図表15]。もし、黒の1の場所に白が打つと白の手数が増えて、黒はアタリをかけられず先の長い戦いになります。
・ウッテガエシ
わざと自分の石を取らせて、相手の石をより多く取り返す技が「ウッテガエシ」です。決まれば、とても痛快な技です。[図表16]では、先に黒石が1子取られましたが、次の手で白3子を取りました。失敗例にある黒の1のアタリのかけ方では、白の2につながれて逃げられてしまいます。