「空売り」とは信用取引の一種で、証券会社に株を借りてそれを売ることです。売った後、その銘柄の価格が下落したタイミングで買い戻して株を返済することで、差額を利益にすることができます。今回は、空売りする際に適した銘柄について考えていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

「今はバブル」という経済評論家にも空売りがおすすめ

さて、2020年10月末には約23,000円だった日経平均株価が、年末年始にかけて急上昇し、2021年2月には3万円を超えました。

 

これをどう捉えるかはいろいろな見解があるでしょうが、「これはバブルだ! いずれ弾けて大変なことになる!」という経済評論家の方々も中にはいます。

 

しかし、そういう人にも空売りがおすすめです。日経平均株価を構成する銘柄から、適当に選び出した複数の銘柄の空売りをしておけばよいでしょう。

 

そうすれば、バブルが弾けて値下がりした分だけ、その人は儲けることができるのです。もしその言説に自信があるならば、そうしていてもまったく不思議ではありません。

 

とはいえ、「経済学者の中には株を買ったこともない人がいる」という話もありますので、言うだけで実は自信がない人もいるのかもしれませんが……。

 

賢明なる投資家の皆様は、他人の意見には惑わされずに投資をすることをおすすめします。

 

■まとめ

空売りの銘柄選びには「今後値下がりしそうな銘柄」

 

空売りした株は、それが値下がりすることで利益を得ることができます。

 

ですから空売りの銘柄選びには、「今後値下がりが予想できる銘柄」を選ぶのが基本です。そして他には、「優待クロス」「つなぎ売り」のために空売りをするという方法もあります。

 

ちなみに、2020年末からの日経平均株価上昇をバブルだと判断する人は、日経平均構成銘柄の中から空売りする銘柄選びをしてもよいでしょう。

 

 

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