石の取り方を覚えよう
相手の石から出ているすべての線をふさぐと、その石は盤上から取ることができます。取った石は「アゲハマ」といいます。
白1子のまわりに黒が3子ありますが、白石からはまだ下に線が1本出ています。このように1本以上の線が出ている石は、盤上に生き残ることができます[図表9]。
しかし、黒の1と打てば白から出ている線をすべてふさぐことができ、黒は白1子を取ることができます[図表10]。
取った石=アゲハマは、取った人の碁笥(ごけ)のふたにわかるように置いておきましょう[図表11]。
【角や端に石がある場合はどうなるの?】
端や角も同じです。出ている線を黒の1でふさぐと、白石を取ることができます。ナナメや端は、線がないのでふさぐ必要はありません[図表12]。
複数で仲間になっている石も同じです。[図表13]の白も、黒で白のすべての線をふさぐと、一度にまとめて取ることができます。
複数の石でつながっているときは、つい安心してしまいがちです。石から出ている線の数を、よく見ておきましょう。
7路盤(7×7の碁盤)で、「石取りゲーム」をやってみましょう。交互に打って、相手の石を取っていきます。二人とも打ちたい所がなくなったら、ゲーム終了。アゲハマの数が得点になります。たくさんゲームをして、石の打ち方・取り方をマスターしましょう。
井山 裕太(監修)
囲碁棋士