最年少でプロの棋士になった仲邑菫(なかむらすみれ)さんや、タイトルの一つである名人位を最年少で獲得した芝野虎丸(しばのとらまる)さんなど、若い棋士の活躍が目立っています。本記事では『井山裕太の実戦囲碁9路盤』より一部を抜粋・編集し、囲碁をやってみたくなった人に向けて、基本的なルールを解説します。

石と石をつなげるということがわかるようになろう

【つながってる石】

[図表4]のようにタテやヨコの線で直接つながっている石は、ひとかたまりの仲間になります。囲碁では、石の単位を「子(し)」といいます。

 

石が2つつながっているので、2子(し)の石といいます。
[図表4]

 

[図表5]の白石・黒石も、石の数は多いですが、すべてタテとヨコの線でつながっているので、ひとかたまりの仲間です。

 

白い石のほうが4子(し)の石、黒い石のほうが6子(し)の石です。[図表5]
[図表5]

 

【つながっていない石】

 

[図表6]の黒2子はナナメで向かい合っていますが、タテとヨコの線でつながっていないので、まだ仲間になっていません。

 

ナナメの石は近くにあってもつながっていません。[図表6]
[図表6]

 

例えば、[図表7]のように黒2子がつながる線を白にふさがれてしまうと、黒2子は切れている石=つながっていない石となってしまいます。

 

このとき、白と黒はどちらもつながっていません。[図表7]
[図表7]

 

しかし、[図表8]のようになれば黒3子は線でつながっているので、ひとかたまりの仲間になるのです。

 

黒の3子は縦と横なのでつながっています。
[図表8]

 

大切なのは、常につながるように打たなければならない、切られてはいけないということではなく、「線でつながっている仲間の石を見分けること」です。置かれている石がどうなっているのか、碁盤をよく見渡しましょう。

 

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井山裕太の実戦囲碁9路盤

井山裕太の実戦囲碁9路盤

監修:井山 裕太

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