多くの日本人が何気なく飲んでいる「コーヒー」と「発展途上国の貧困」が密接につながっていることはあまり知られていません。そこで、池本幸生氏、José. 川島良彰氏、山下加夏氏の連著『コーヒーで読み解くSDGs』(ポプラ社)より、身近な飲み物であるコーヒーを切り口として、コーヒーと貧困について解説します。

消費者が気づくことができないコーヒー生産者の貧困

「貧困」とは、最低限の暮らしに必要な所得がなく、生活が困窮したときに救済してくれる制度もなく、お金を借りることもできず、自然災害などの影響をまともに受け、そこから立ち直ることもできないような状態を指しています。

 

社会から排除され、普通の暮らしができない状態がまさに貧困であり、ヨーロッパなどでは貧困という言葉に代わるものとして「社会的排除」(Social Exclusion)という表現が用いられています。

 

日本国憲法の第25条は生存権として「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と規定していますが、逆の捉え方をすれば、すべての国民が「健康で文化的な最低限度の生活」を保証されるべきだということです。

 

つまり、貧困は社会の問題として取り組むべき課題なのです。個人の責任だとして突き放すことはできません。排除された人々が社会の中で暮らしていけるようにする「インクルージョン」(社会的包摂╱Social Inclusion)が必要なのです。

 

日本にはもはや貧困は存在しないかのように考えがちですが、それは「貧困」を飢餓の問題と取り違えているせいです。

 

実際にはホームレスやネットカフェ難民など「貧困」に関わる大きな課題は山積みであり、子どもの貧困も、今では大きな社会問題となっています。

 

さらに世界に目を向ければ、実は深い関わりがあるにも関わらず、多くの日本人が気づいていない様々な貧困が存在しているのです。

 

その一つが、世界のコーヒー生産者の貧困です。実は、2000年代の初めにはコーヒー価格が暴落し、世界は「コーヒー危機」に陥っていました。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ私たちが飲んでいるコーヒーは貧困を生み出している?
コーヒーで読み解くSDGs

コーヒーで読み解くSDGs

Jose.川島 良彰、池本 幸生、山下 加夏

ポプラ社

あたなの知らない、コーヒーとSDGsの世界。 コーヒー、経済、開発援助の専門家3名がいざなうコーヒーで未来を変える旅。 コーヒーには、SDGsのアイデアがあふれている! #コーヒー危機と世界経済 #コーヒーがもたら…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録