東京富士大学の入試広報部入試部長、IR推進室長/教授である鬼木一直氏は書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』のなかで、前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力が身に付き子どもの可能性を最高に伸ばす家庭教育メソッドについて解説しています。

デキる社会人が、知識の収集より大切にしていること

今や、スマホで簡単に検索できる時代です。わからなければスマホで調べれば大丈夫だと思っていませんか? 確かに、お店の場所、知らない言葉、イベントの開始時間などがわからなければ、その場ですぐに調べることができます。

 

しかし、仕事となるとそうはいきません。検索した内容が正しいのか、十分な根拠があるのか、どの程度信頼性があるデータなのか、いつの資料なのかなど十分精査する必要があるうえ、スマホでは調べきれない難しい課題が山のように出てきます。大切なのは知識を集めることよりも、知識を操る力なのです。

 

社会人にとって大切なのは「知識を操る力」(画像はイメージです/PIXTA)
社会人にとって大切なのは「知識を操る力」(画像はイメージです/PIXTA)

 

では、仕事ができる人というのはどういう人でしょうか? ただ、算数、国語などの問題ができる人ではなく、知識を操り、考える力がある人です。以前は、知識の量が頭の良さと強く結びついていましたが、今は、“知識”よりも知識を活かす“賢さ”が武器となるケースが増えてきているようです。

難しい仕事は、多くの場合「マニュアル」がない

繰り返し覚えることで、良い成績を取ることはできるかもしれません。しかし、デキる社会人は、トラブルが発生した時に瞬時に判断したり、新しい方法を提案したり、多くの人と協力しながら作業を行うなど、社会人基礎力を仕事に応用できる人です。

 

難しい仕事には、多くの場合マニュアルがなく、さまざまな経験と論理的思考、考察力などが問われます。一見無駄に思えるようなことにもトライしてみると新しい発見が生まれるかもしれません。

 

【ここがポイント】

情報化社会といわれている昨今、スマホさえあれば多くの情報を容易に集めることができます。しかし、その情報が正しいのか、どう活かすのか、誰と共有するのかを考える力が求められています。

 

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東京富士大学

入試広報部入試部長、IR推進室長/教授

鬼木 一直

 

 

東京工業大学修士課程理工学研究科修了。ソニー株式会社入社1年目にハードディスク垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドの記録再生確認に成功。開発マネージャとして多くの人材育成を行った後、東京富士大学経営学部教授。社会人基礎力を高める実践教育を積極的に推進している。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

鬼木 一直

幻冬舎メディアコンサルティング

親の小さな心がけで、子どもの未来は大きく変わる!前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力が身に付き子どもの可能性を最高に伸ばす家庭教育メソッド。すぐに役立つ、子どもがすくすく育つ、企業のマネジメントと教育現場…

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