日本の持ち家率は60%を超え、マイホーム購入に至る年齢は40歳前後というのが一般的。人生の折り返し地点で多額のローンを追うと、どのように返済していくことになるのでしょうか。埼玉県さいたま市「武蔵浦和」のとある新築マンションを購入した40代会社員を例にみていきます。

3線利用可能…利便性の高い「武蔵浦和」に家を買う

埼玉県さいたま市、JR「武蔵浦和」駅徒歩10分強に3LDKの新築マンションを購入した、43歳会社員。専業主婦の奥さんと、小学生になる子ども2人の4人家族。月給は42万ほどで、マンションの購入価格は4500万円。65㎡と家族4人では少々手狭だが、会社のある新宿に通勤時間帯で30分ほどで行けることも、購入の決め手になったという。

 

駅の周辺はさいたま市から副都心に位置づけられていて、再開発が進行中。いわゆるタワマンも増えているが、予算オーバーで検討すらできなかったとか。

 

「武蔵浦和」はJR埼京線と武蔵野線も利用でき、「池袋」「新宿」「渋谷」、さらにりんかい線や相鉄線にも接続し、臨海エリアや横浜方面にもダイレクトにアクセスできる。さらに武蔵野線を利用すれば大型ショッピングモールがある「越谷レイクタウン」に20分弱でリーチできる。

 

駅ビルには商業施設「ビーンズ武蔵浦和」があり、小ぶりな施設ながらも使い勝手がいい。人気のカフェチェーンが入っているほか、大手ドラッグチェーンや深夜まで営業している「マルエツ」があるのもポイントが高い。

 

東口にはスーパー「オリンピック」やインテリア雑貨が揃う「ニトリ」などもあり、買い物環境は抜群。飲食店もそこそこあり、幹線道路沿いにはファミレスも点在。交通利便性に加え、買い物環境も申し分ない。

 

子どもが通う小学校までは徒歩10分ほど。教育環境がよいと評判だったのも購入の決め手となったが、マンションの周辺には大きな公園がなく、唯一、残念な点だという。

 

武蔵浦和駅/PIXTA
武蔵浦和駅/PIXTA

40代で4500万円のマンション、借入は2700万円

持ち家か、それとも賃貸か。特に結婚をして家庭をもつと、このような選択に迫られる人が多くなるようです。国土交通省『令和元年度住宅市場動向調査』によると、持ち家率は61.0%。日本人の3人に2人は家を所有しています。

 

持ち家率は、2世帯主が20代後半のでは9.1%ですが、30代前半で26.2%、30代後半で43.8%、40代前半で54.7%、40代後半で60.1%と上昇していること、また初婚年齢と第1子の誕生年齢が30歳前半ということを考えると、前出の会社員のように、家庭を持ったことで「家を買おう!」と決意し、そして実現していくというパターンが多いようです。

 

新築マンションを手にしている人の平均年齢は43.3歳(世帯主)。第1子が10歳くらいになったとき、満を持してマンション購入に踏み切っている計算です。購入しているマンションの平均は4456万5200円。自己資金は1754万5400円で、残りの2701万9800円は借入を行っています。

 

通勤時間は片道44.9分。最寄りの公共機関までの平均距離は900m。駅まで徒歩10分強、職場のあるターミナル駅から30分以内というのが平均的な立地です。

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