超高齢化社会を迎え、「大相続時代」に突入した日本。政府の方針により相続税の課税対象者も増加し、もはや富裕層だけの心配事ではなくなりました。しかし、状況の変化に気づけず対策をおろそかにしていると、万一の際に資産を大きく減らしてしまうかもしれません。相続専門の税理士が解説します。

相続時に焦らないために…必要な「3つ」の対策

早いうちから、「分割対策」「納税対策」「節税対策」をバランス良く組み合わせて準備を行いましょう。

 

●分割対策、納税対策、節税対策をバランス良く

 

これから日本は「大相続時代」を迎えます。それに伴い、相続財産(遺産)の分割や相続税の申告などを巡ってさまざまな“落とし穴”にひっかかるケースも増えてくるでしょう。資産家や富裕層の間ではこれまでも、相続税の負担をどう減らすかという相続税対策がブームになっていましたが、偏ったやり方で逆に税務調査を受けたり、相続財産を減らしたりするトラブルも起こっています。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

いざというとき、慌てないためにはやはり、正しい知識による事前の準備が大切です。具体的には、相続財産(遺産)の分け方について遺言を活用したりする「分割対策」、相続税がかかる場合の納税資金を確保する「納税対策」、そして生前贈与などを利用して相続税の負担を減らす「節税対策」をバランス良く組み合わせましょう。

 

[図表1]相続対策はバランスが大事

 

●相続税の申告手続きの流れを理解しておく

 

相続税についていえば、これからの時代、資産家や富裕層だけが気にするものではなく、誰にとっても身近な税金だということをよく認識すべきでしょう。

 

そのうえで、健康であっても自分がある程度の年齢になったり、あるいは自分の親がそれなりの年齢になったら、いざというとき相続税がかかりそうかどうか、資産内容と大まかな評価額を確認しておくべきだと思います。

 

さらに、相続税についての申告手続きについて理解しておくこともお勧めします。

 

注目のセミナー情報

​​【減価償却】11月20日(水)開催
<今年の節税対策にも!>
経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」活用術

 

【国内不動産】11月20日(水)開催
高所得ビジネスマンのための「本気の節税スキーム」
百戦錬磨のプロが教える
実情に合わせたフレキシブルな節税術

次ページ相続人の顔ぶれによって法定相続分も異なる
知らないと損、分かれば安心 相続税の申告80のギモン

知らないと損、分かれば安心 相続税の申告80のギモン

税理士法人チェスター

幻冬舎

かつては資産家や富裕層にしか関係ないものというイメージがあった相続税。しかし、2015年(平成27年)に基礎控除額が4割引き下げられ、相続税の申告を行うケースが大幅に増加。相続税はもはや多くの人にとって身近な税金にな…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧