軍用地とは「沖縄などにある在日米軍の基地に使用されている土地」のことをいいます。一般的な不動産と同じように投資ができ、賃料(軍用地料)収入を得たり、売却して値上がり益を得たりすることも可能です。今回は、軍用地の「販売価格」の決まり方について解説します。※本連載は、軍用地コンサルタントの仲里桂一氏の著書『専門家が優しく教える![軍用地投資]の教科書』(扶桑社)より一部を抜粋・再編集したものです。

軍用地投資の物件探しから契約までの「ステップ5つ」

では、軍用地投資を実際に始めるには、どういう手順が必要となるのでしょうか。まずは、事前の情報収集から物件選びを経て、晴れて引き渡しとなるまでの大まかな流れについて5つのステップにまとめてみます。

 

ステップ1は、情報収集です。軍用地の物件情報を探すには、沖縄専門の不動産情報サイトの「うちなーらいふ」や「グーホーム」や地元の新聞などを利用します。沖縄タイムスや琉球新報といった地元紙で前出の不動産広告を見ることができます。沖縄県外の方なら電子版を活用してみましょう。

 

ステップ2は、物件資料の確認です。軍用地独特の「土地賃借料算定調書」などの資料を不動産業者から取り寄せて、物件の地料や所在地を特定しなければなりません。実際に自分の目で現地確認をすることが難しい軍用地ならではの確認方法について説明します。

 

ステップ3は、購入の申し込みです。軍用地を購入することを決めたら、業者に申し込みをします。一般的な不動産投資と同じで、「買付証明書」「購入申込書」などの用紙に署名・捺印し、必要であれば申込金を支払います。

 

この申し込みは正式な契約ではなく、物件を押さえる意味合いのものであることに注意してください。この段階で売主と購入価格を交渉し、正式な契約の日時や引き渡し日の設定などをすることになります。

 

ステップ4は、資金計画です。軍用地を検討する際に大まかな資金繰りは検討されているはずですが、ここでさらに細かく計画を立てていきます。自己資金はどのくらいで、諸費用はいくらかかるのかなどです。

 

ステップ5は、売買契約と引き渡しです。最初に業者から「重要事項説明書」の説明を受けます。次に「不動産売買契約書」に記載された内容を確認して売主・買主双方で署名・捺印し、契約は完了します。このときに仲介手数料や登記費用などの諸費用も必要となりますので、事前に準備しておきましょう。

 

いよいよ引き渡しです。法務局での所有権移転登記の申請手続きは自分ですることもできますが、一般的には司法書士に依頼し、代行してもらいます。登記所より発行される「登記完了証」と「登記識別情報」を受領して終了です。

 

 

仲里 桂一

軍用地投資コンサルタント

 

 

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専門家が優しく教える!軍用地投資の教科書

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仲里 桂一

扶桑社

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