「人生100年時代」といわれています。22歳から65歳まで現役で働いていた時間よりも、定年後の時間のほうが長いのです。定年後の避けては通れない課題は「お金」「健康」「生きがい」。これが定年後の3大リスクです。この「3大リスク」をうまくクリアできれば、第二の人生をバラ色にすることがきます。本連載は長尾義弘・福岡武彦著『定年の教科書 お金 健康 生きがい』(河出書房新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

老後不安は「お金」と「健康」という理由

老後不安に関するアンケートで、必ず筆頭にあがってくるのが「お金」と「健康」です。老後生活を楽しく過ごすためにはどちらも重要ですし、さまざまな場面でリンクしてきます。

 

しかし、健康はお金以上にプランニングが難しいといえます。というのも、「いつ」「どんな問題」が生じるか、予測不能だからです。

 

とはいえ、しっかり対策することで、かなりのリスクを回避できます。症状を軽くしたり、精神的な負担を減らすことへとつながっていきます。

 

男性が約9年間、女性は約12年間、なんらかの不健康な状態が続くという。(※写真はイメージです/PIXTA)
男性が約9年間、女性は約12年間、なんらかの不健康な状態が続くという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

健康とお金の問題がいっぺんに降りかかってきたら、それこそたいへんです。ここからは健康面について考えてみます。

 

老後は、健康な問題のある期間が9〜12年続く!

 

「平均寿命」と「健康寿命」の違いをご存じでしょうか?

 

健康寿命とは、健康状態に問題がなく日常生活を送れる期間を指します。

 

健康寿命は、厚生労働省の2016年のデータによると、男性が約72歳、女性が約75歳です。

 

平均寿命は、男性が約81歳、女性が約87歳(2019年簡易生命表)です。

 

これは男性が約9年間、女性は約12年間、なんらかの不健康な状態が続くことを意味しています。両者の差に驚いたかもしれませんね。

 

医学の進歩により、平均寿命は延びています。以前では不治の病といわれていた病気も治るようになってきました。

 

また、がんの5年生存率はどんどん上昇していますし、脳梗塞も治る病気に変化しています。心臓疾患などを抱えながらも生活を続けることができます。認知症や介護状態になっても、生きてはいられます。

 

健康寿命も延びてはいますが、延び続ける平均寿命に追いつけていないのです。健康に何かしら問題がある状態が9〜12年続くのは、ここ数年の傾向だと思ってください。

 

要介護の状態にならないことが大事

 

年齢が上がるにつれ、健康のリスクが高くなるのは仕方がありません。

 

さて、どうすればいいのでしょう。多少の不具合とはうまく折り合いをつけるとして、結局は「介護が必要な状態にならないようにする」につきます。

 

健康な状態を維持する特効薬はありませんが、日常の習慣に気をつけることはとても大切です。いわゆる生活習慣病を予防するには、バランスの取れた食生活、塩分控えめの食事、定期的な運動などを心がけることが一番でしょう。

 

若いころは回復が早いものですが、年を取ると入院も長くなります。全年齢の平均入院日数は29.3日です。それに対して、65歳以上は37.6日、75歳以上は43.6日となっています。

 

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