「いい加減にしろよ」日曜日、だらしない夫が妻に激怒したワケ

産後の夫婦関係はその先何十年を左右する。日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるが、パートナーのサポートが得られなかったことも大きな原因だろう。東野産婦人科院長の東野純彦氏が、夫婦で仲良く過ごすための男性からの働きかけのヒントを伝授する。

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11時まで寝ていた夫。ソファには不機嫌そうな妻が…

【とある夫婦の事例】

 

とある日曜日、夫が11時ごろ起きてくると妻が不機嫌そうな顔でソファに座っています。「やばい、ちょっと寝すぎちゃったかな」と思い、恐る恐る「おはよう」と声をかけても完全に無視。

 

夫はご機嫌をとろうと「コーヒー入れようか?」「今日のお昼ごはんは俺がつくるよ」「部屋の掃除とかやっておくから、たまには外でゆっくりしてきたら?」と、あの手この手で妻を喜ばせようとしますが、それでも妻の顔色は変わりません。眉間に刻まれた皺は深くなるばかり。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

次第に、夫はこんな気持ちを抱くようになります。

 

「毎日遅くまで仕事して疲れてるんだから、たまの休日くらい好きなだけ寝かせてくれよ。大体、これだけ気を使ってるのになんで妻は態度を変えないんだ? なんで俺ばっかりぺこぺこしてるんだ?」

 

そして、いつしか心のなかだけにとどまらず、つい口に出してしまうのです。

 

「いい加減にしろよ! 何を怒ってるんだか知らないけど、俺だっていろいろやってるだろ? どうすれば気が済むんだよ!」

 

妻も負けじと反論します。

 

「は? 私、何かやってくれとか頼んでないけど。ていうか別にいつもどおり、普通だし」

「どこが普通なんだよ。俺が起きてきた瞬間からずっとしかめっ面してただろ!」

夫婦とて結局は「他人」

……その後、この夫婦の言い合いがしばらく続いたのは言うまでもありません。

 

しかし、本来夫は妻がどんなに不機嫌そうにしていたとしても、気にする必要はないのです。なぜなら機嫌が悪いのは「妻の課題」だから。それを夫が解決しようとして介入すると、関係は一気に悪化してしまいます。たいていの夫婦間のトラブルはこのようにして生まれるのです。

 

もしもここで夫が、妻の機嫌がなおるまでさらに気を使っていたら、やがて妻は「私が機嫌悪そうにしていればこの人はなんでも言うことを聞いてくれる」と思うでしょう。この時点で、妻のなかで夫に対する「甘え」が生まれてしまいます。本来、夫婦とは対等な関係にあるものですから、どちらか一方が好き勝手をして、相手がそれに仕方なく合わせる……というのは望ましくありません。

 

何度も言っているように、夫婦とて結局は「他人」です。他人の課題を切り捨てるということはすなわち、相手を信じることにつながります。まずは「妻はこういうタイプなのだ」と理解をしましょう。どうしても気になるようだったら「気持ちが落ち着いて話したくなったら、いつでも聞くよ」などと声をかけるくらいにとどめましょう。

 

大切なのは、妻の課題を自分が解決しようとする考え方から離れることです。そうすれば、二人の関係は次第に良くなっていくはずです。

他者と関わりを断てばすべて解決!というわけでもない

だからといって、他者と関わりを断てばすべて解決、というわけではありません。あらゆる人間の悩みは対人関係が問題だとする一方で、アドラーは「生きる喜びは対人関係からしか生まれない」とも説いているのです。

 

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われわれのまわりには他者がいる。そしてわれわれは他者と結びついて生きている。人間は、個人としては弱く限界があるので、一人では自分の目標を達成することはできない。もしも一人で生き、問題に一人で対処しようとすれば、滅びてしまうだろう。自分自身の生を続けることもできないし、人類の生も続けることはできないだろう。そこで、人は、弱さ、欠点、限界のために、いつも他者と結びついているのである。自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献するのは共同体感覚である。(『人生の意味の心理学』より抜粋)

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このように、アドラーは自分の幸せな人生を実現するには、何よりも対人関係が重要だと言い、その対人関係のことを「共同体感覚」と表しています。「共同体感覚」とは簡単に言えば、他者を仲間とみなすということ。アドラーは、どんなにお金持ちであっても、家族など自分を支える仲間が周りにいない人は幸福ではないとも言っています。

 

そう、私たちは他者と関り、共同体感覚を育んでいくことで幸福を得ているのです。夫婦も、違う者同士が認め合い、尊重し合うことで共同体ができあがります。そして、やがてそれが夫婦として長い人生を歩んでいく喜びにつながるのです。

 

 

東野 純彦

東野産婦人科院長

 

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東野産婦人科院長 

東野産婦人科院長
1983年久留米大学医学部卒業後、九州大学産婦人科教室入局。1990年国立福岡中央病院に勤務後、東野産婦人科副院長に就任。その後、麻酔科新生児科研修を行う。1995年同院長に就任。東野産婦人科では“女性の一生に寄り添う。これまでも、これからもずっと。"をテーマに、妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。お産については家庭出産と医療施設の安全管理の長所を活かした自然分娩を提唱。フリースタイル分娩、アクティブバースの推進など、母親の希望の出産に合わせてサポートしている。また、赤ちゃんとの関わり方が分からない父親のための「赤ちゃんサロン~パパ&ベビークラス」や、育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。子育てに取り組む夫婦にしっかり寄り添うクリニックとして定評がある。

著者紹介

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本連載は、東野産婦人科院長の東野純彦氏の著書『知っておくべき産後の妻のこと』(幻冬舎MC)から一部を抜粋した原稿です。

知っておくべき産後の妻のこと

知っておくべき産後の妻のこと

東野 純彦

幻冬舎MC

知らなかったではすまされない「産後クライシス」―― 産後の妻の変化、訪れる最大の離婚危機…… カギを握るのは夫の行動!? 女性の生涯に寄り添ってきた産婦人科医が伝授する夫婦円満の秘訣とは

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