日本中の妻絶句…育児に追われる嫁にトドメを刺した、夫の一言

産後の夫婦関係はその先何十年を左右する。日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるが、パートナーのサポートが得られなかったことも大きな原因だろう。東野産婦人科院長の東野純彦氏が、夫婦で仲良く過ごすための男性からの働きかけのヒントを伝授する。

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「じゃ、あと30分くらいで着くと思うから!」

【隆と裕美の事例】

 

竹下さん夫妻に子どもが生まれたのは結婚5年目、二人が34歳のときでした。待ちに待った子どもだったので、夫の隆さんはうれしくて周りに自慢したくて仕方がありません。

 

ある週末、外出していた隆さんは偶然、近所で友人と出くわしました。会うのは結婚式以来です。お互いの近況報告などを話しているうちにテンションが上がった隆さんはつい、「時間があるんだったら、子どもを見に来いよ」と誘ってしまいました。

 

もちろん、何の前触れもなくいきなり友だちを連れて帰ると困るだろうと思い、妻の裕美さんに電話をしてワケを話します。

 

「今さ、たまたま近くで友達と会ったから、家に呼ぼうと思うんだけど良い? お前も前に結婚式で会ったことあるだろ?」

 

確かに裕美さんとも面識はありましたが、一言二言、会話をしたことがある程度です。

 

「えっ、今から? 家片付いてないよ」

 

裕美さんは明らかに困った様子。しかし、テンションが上がっている隆さんは気づきません。

 

「大丈夫、大丈夫。あいつ、そんなこと気にするタイプじゃないから」

「……来てもらっても、何もおもてなしできないし」

 

裕美さんの声はだんだん元気がなくなっていきます。それでも、隆さんのなかでは「友人を呼ぶ」という選択肢以外ないため、強引に話を進めます。

 

「問題ないよ。あいつと俺の仲だし。それに、酒とかつまみなら途中で買って帰るから、お前は何もしなくて大丈夫」

「あなたはそれで良いかもしれないけど……」

 

決して友達を連れてきてほしくないわけではなく、裕美さんにも心の準備や時間が必要なのです。ただ、それを今伝えるべきかどうかを裕美さんは考えていました。しかし、隆さんは裕美さんの次の言葉を待つまでもなく「じゃ、あと30分くらいで着くと思うから!」と明るい声色で言うと、電話を切ってしまいました。

 

「ちょっと!」

 

裕美さんは、部屋を見渡します。シンクには洗い物が溜まり、バルコニーには自分の下着が干してある。鏡を見るとすっぴんで髪はぼさぼさ、洋服はよれよれの部屋着です。

 

「30分って……片付けも何もできないじゃない!」

 

途方に暮れているところで赤ちゃんがぐずりだしてしまいました。抱っこをしながらでは洋服を着替えることもできません。散らかっているものをクローゼットに押し込みながら、次第に泣きそうになってきました。

 

散らかった部屋を家族以外の人に見られるのは恥ずかしく、ストレスにすら感じます。夫の友人には良い妻であるところを見せたいのに、「家事ができない妻」と思われるのは男性の想像以上に大きなストレスなのです。

 

大きなストレスに…(※写真はイメージです/PIXTA)
大きなストレスに…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

それなのに、身なりを整える時間も与えられず、部屋を片付けてもてなす準備をする余裕もなく、夫の友人を迎える羽目になったら……?

そそくさと帰っていく友人…トドメの一言で妻激怒

裕美さんは子どもをおぶって化粧を簡単に済ませ、シンクには洗い物が溜まった状態のまま、30分後を迎えてしまいました。

 

友人と帰ってきた隆さんは家に帰るなり「ごめんな! 散らかってるけど」と友人に声をかけます。友人は「すみません。突然お邪魔しちゃって。良かったらこれどうぞ」とフルーツを手渡してくれました。

 

裕美さんは「ありがとうございます」と笑顔で応じましたが、このフルーツの皮をむいて切って出すのも裕美さんです。お皿を出して皮をむいていると、ようやく眠ってくれた赤ちゃんは、隆さんと友人にのぞき込まれて、ふえふえと声を上げています。

 

「フルーツ、どうぞ」

 

テーブルにお皿を置く裕美さんの表情は硬く、さすがの友人も雰囲気を察しました。フルーツを一口、二口と食べると「竹下、あんまり長居すると悪いから、そろそろ帰るよ」と早々に帰宅しようとします。

 

「なんだよ。せっかく来たんだからもっとゆっくりしていけよ」

 

事態に気がついていないのは隆さんただ一人。

 

「裕美さん、じゃあまた」

 

そそくさと帰っていく友人を見送り、隆さんはトドメの一言を発しました。

 

「まあ、他人の家じゃなかなか落ち着かないよな」

 

その瞬間、裕美さんの怒りは沸点に達します。

 

「落ち着かない状況で呼んだのは誰なの⁉」

 

いきなり怒り出した裕美さんに、隆さんは慌ててしまいました。

 

「ど、どうしたんだよ」

「どうしたじゃないでしょ? いきなり友達連れてきて、何考えてんの?」

「いきなりじゃないだろ、ちゃんと電話で確認したじゃないか」

「連れてくるの前提だったじゃない。あの状況で断れるわけないでしょう」

「別にお前が気にしてるほど散らかってないって」

「あなたは良くても、私は嫌なんだってば‼」

 

こうして夫婦喧嘩に発展し、隆さんはその後1週間、口をきいてもらえなかったのでした。

「そんなに気にしなくても…」じゃないんです

女性はよく見られたい、きれいに見られたいという欲が男性よりも強くあり、それが叶わないときにはストレスを感じます。

 

「そんなに気にしなくても良いじゃないか」と考えるのは男性の視点です。家庭を切り盛りしてくれる妻に敬意を持つべきですし、だからこそ人を招く場合には気を使わなくてはいけません。

 

では、どれくらい前に言っておけば良いのか、それは人によってそれぞれ基準が違いますから、事前にルール化しておけば、このような諍(いさか)いを回避できます。細かいことのようですが、子どもが生まれる前にぜひ話し合っておいてほしいテーマです。

 

 

東野 純彦

東野産婦人科院長

 

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東野産婦人科院長 

東野産婦人科院長
1983年久留米大学医学部卒業後、九州大学産婦人科教室入局。1990年国立福岡中央病院に勤務後、東野産婦人科副院長に就任。その後、麻酔科新生児科研修を行う。1995年同院長に就任。東野産婦人科では“女性の一生に寄り添う。これまでも、これからもずっと。"をテーマに、妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。お産については家庭出産と医療施設の安全管理の長所を活かした自然分娩を提唱。フリースタイル分娩、アクティブバースの推進など、母親の希望の出産に合わせてサポートしている。また、赤ちゃんとの関わり方が分からない父親のための「赤ちゃんサロン~パパ&ベビークラス」や、育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。子育てに取り組む夫婦にしっかり寄り添うクリニックとして定評がある。

著者紹介

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本連載は、東野産婦人科院長の東野純彦氏の著書『知っておくべき産後の妻のこと』(幻冬舎MC)から一部を抜粋した原稿です。

知っておくべき産後の妻のこと

知っておくべき産後の妻のこと

東野 純彦

幻冬舎MC

知らなかったではすまされない「産後クライシス」―― 産後の妻の変化、訪れる最大の離婚危機…… カギを握るのは夫の行動!? 女性の生涯に寄り添ってきた産婦人科医が伝授する夫婦円満の秘訣とは

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