2021年2月1日～2月5日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米国の追加経済対策への期待感やヘッジファンドの換金売り懸念の後退などを背景にリスク回避姿勢が弱まったことで、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは買われやすい展開となりました。週前半、豪州準備銀行（RBA）が市場予想より早期に量的緩和（QE）延長を発表したことなどが豪ドルの重しとなる局面もありましたが、週間を通しては豪ドルの対円レートは上昇しました。

（注）左グラフは2020年2月5日～2021年2月5日、右グラフは2021年1月29日～2021年2月5日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。米国の追加経済対策への期待感などを背景にリスク回避的姿勢が弱まり主要国金利は概ね上昇しましたが、豪州準備銀行（RBA）が市場予想より早期に量的緩和（QE）延長を発表したことなどを受け、豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2020年2月5日～2021年2月5日、右グラフは2021年1月29日～2021年2月5日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、大幅に上昇しました。米国の追加経済対策への期待感やヘッジファンドによる換金売り懸念の後退などを背景に欧米株式市場が上昇し、豪州株式も連られて上昇しました。豪州準備銀行（RBA）による量的緩和（QE）延長発表も好材料となり、週間を通して豪州株式は大幅に上昇しました。

（注）左グラフは2020年2月5日～2021年2月5日、右グラフは2021年1月29日～2021年2月5日。株式指数は、
　　　MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州準備銀行（RBA）による量的緩和（QE）延長発表などを背景とした豪州株式上昇と豪州金利低下を受けて、豪州リート指数は週間を通して上昇しました。

（注）左グラフは2020年2月5日～2021年2月5日、右グラフは2021年1月29日～2021年2月5日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年2月1日～2月5日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年2月9日）